(ブルームバーグ): 東京株式相場は続伸。原油など商品市況の堅調に加え、米国による対中関税の一部撤回に向けた動きが明らかになり、過度な景気不安が和らいだ。保険や銀行など金融株に買いが入り、情報・通信、電機株も上昇。鉱業や非鉄金属など資源関連の上昇率も大きかった。

市場関係者の見方

大和証券の細井秀司シニアストラテジスト

きょうは目立った材料が乏しい中でも相場環境は悪くなかった。米国の対中関税の緩和期待や1ドル=136円台に再び入った円安、原油高による世界経済不安の和らぎなどが相場の追い風になった株式市場で物価の先行きに対する見方が揺れ動く中で、もし米国が対中関税を緩和すれば部分的ではあっても物が安く入りやすくなりインフレを抑える効果があるだろうこのところ売られたものが買われる「リターン・リバーサル」の動きも目立った

ピクテ・ジャパンの松元浩運用・商品本部シニア・フェロー

今はポジティブな材料に反応しやすい環境だ。日本株が売られ過ぎの状態になり投資家は少し買い戻したいという雰囲気にあるのだろうポジティブに動く背景の一つは日本株が相対的に割安に見えるというバリュエーションだ。もう一つは景気動向で、インフレ圧力の中で日本銀行がかたくなに金融緩和のスタンスを維持して日本経済を支えている部分はある

東証33業種

背景

バイデン米大統領、対中関税の一部撤回に近づく−インフレ対応で中国の劉鶴副首相がイエレン氏と会談−対中関税解除に重大な関心欧州株上昇、割安な銘柄に買い−ドイツ債とイタリア債は下落ドル・円相場は1ドル=136円台前半で推移、前日の日本株終値時点は135円31銭NY原油先物が上昇、110ドル台回復−厳しい供給など意識

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