(ブルームバーグ): 韓国サムスン電子の4−6月(第2四半期)売上高は前年同期比21%増と予想を上回る伸びとなり、原材料費の高騰と消費者需要の鈍化がテクノロジー大手各社に及ぼす影響を巡る投資家の最悪の懸念が和らいだ。

  7日発表の暫定集計によると、4−6月の売上高は77兆ウォン(約8兆円)。期中にウォンが対ドルで下落したことが寄与した。一方、営業利益は同11%増の14兆ウォンと、ここ2年余りで最低の伸び。アナリストの予想平均は14兆6000億ウォンだった。

  サムスンは今月末の最終的な決算で純利益と部門別の業績を公表する。

  ソウル時間午前の取引でサムスンの株価は一時3.2%上昇した。

  HI投資証券のアナリスト、ソン・ミョンソプ氏は「予想ほど悪くなかった。大きな懸念があり、利益予想は引き下げられていたが、14兆ウォンの営業利益は予想の範囲内だ」と指摘した。

  ユージーン投資証券のアナリスト、イ・スンウ氏によると、サムスンの4−6月期のスマートフォン出荷台数は6300万台と、前の四半期から1000万台余り減った可能性がある。テレビやパソコンの販売台数も前期から大幅に減少。消費者は高額な情報技術(IT)製品への支出を控えた。

  韓国統計庁によると、5月の国内半導体在庫は50%余り増加し、消費者需要の鈍さが半導体メモリー業界に直接影響していることが示唆された。リセッション(景気後退)懸念が高まる中、世界のデータセンターや電子機器メーカーにメモリー製品を供給する3大企業のうちの2社であるサムスンとSKハイニックスの株価はいずれも年初来で20%を超える下げとなっている。

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