(ブルームバーグ): 中国債券市場のストレスレベルが本土とオフショアで開きつつある。本土市場が落ち着きを取り戻す中で、オフショア債のデフォルト(債務不履行)は記録的水準となっている。

  ブルームバーグが発行額に基づきまとめたデータによれば、本土外での支払い遅延・不能は今年これまでの全中国債デフォルトの85%相当と、過去最大の割合。一方、本土債の不履行は2018年のデータ集計開始後で最も低い割合で、本土債の不履行が大きな部分を占めていた昨年までとは対照的だ。

  中国企業は今年に入って、総額262億ドル(約3兆5900億円)のオフショア債で支払いを怠った。大半が不動産開発会社だ。

  中国発行体の本土債デフォルトは今年、75%余り減り312億元(約6360億円)。中国の緩和的な金融政策が寄与したほか、中国当局が不動産開発各社に全ての債務支払いを履行するよう促した。

中国当局、不動産開発会社に全ての債務支払い履行促す−関係者

  本土内外のストレス格差は年内も続きそうだ。ブルームバーグの集計データによると、中国の不動産開発会社はさらにドル建て債317億ドル相当の満期到来を控えている。今月に入りすでに世茂集団はドル建て債10億ドルの償還を怠った。融信中国はドル建て債2本について、当初の利払い期限までに支払いができなかったと発表した。

  本土債市場に落ち着きが見られるといっても、再び厳しい状況に陥る兆しもある。中国恒大集団の本土部門は社債早期償還の先送りを求めていたが、社債保有者はこうした要請を初めて拒否した。

中国恒大、本土債不履行の恐れ−債権者が初の償還延長拒否 

 

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