(ブルームバーグ): 資産家ビル・アックマン氏は、特別買収目的会社(SPAC)としては最大規模であるパーシング・スクエア・トンチン・ホールディングス(ティッカー:PSTH)の投資家に対し、合併実現に至らなかったとして40億ドル(約5500億円)を返還すると伝えた。

  11日の発表資料によると、PSTHによる合併目標企業探しは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期の資本市場の予期せぬ回復などに妨げられた。アックマン氏は「資本市場と米経済の急回復は米国民には朗報だったが、PSTHには残念なものとなった。新規株式公開(IPO)市場が強力な競争相手となり、株式公開を目指す質の高い企業が選好する代替市場となった」と説明した。

  アックマン氏は昨年、音楽会社ユニバーサルミュージックグループ(UMG)の株式10%をPSTHの資金で取得することを目指したが、規制当局に阻止された。民泊仲介のエアビーアンドビーやオンライン決済のストライプなどの企業との協議も取引の成立につながらなかった。

  11日の発表資料でアックマン氏は、新しい種類の買収目的会社、パーシング・スクエア・SPARCホールディングスの「設立に向けて熱心に取り組んでいる」ことを明らかにした。同社は合併新会社の株式を取得できる上場ワラントを発行するという。

Ackman’s Record SPAC to Return Funds After Deal Hunt Fizzled(抜粋)

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