(ブルームバーグ): バイデン米政権は、新型コロナウイルスワクチンの2回目ブースター(追加免疫)接種について、対象を50歳未満の成人に拡大することを協議している。米国内ではオミクロン変異株の派生型「BA.5」が新規感染の大半を占めるようになっている。

  ホワイトハウスのジャー新型コロナウイルス対策調整官は12日の記者会見で、2回目ブースター接種の推奨の拡大に関する話し合いは「しばらく前から行われている」と説明。最終的な決定は食品医薬品局(FDA)と疾病対策センター(CDC)の当局者が下すことになると強調した。

  ホワイトハウスは声明で、米国民にワクチン接種の遅れを回避するよう呼び掛け、検査キットの入手やマスク着用を促した。「BA.5」は免疫をすり抜ける可能性があるとしている。政権当局者は、この派生型が現在、新規感染の65%を占めると推定されると指摘。感染者数や入院者数の増加に対応する戦略の概要を示した。

  声明は「BA.5には、過去の感染から生じたものを含め免疫を回避する能力がやや高い可能性が初期の情報で示唆されている。今後数週間の感染者数増加につながり得ることを意味する」と説明。「ワクチン接種を遅れずに受けている人が比較的少ない地域で感染増加の可能性が最も高い。ワクチンの免疫効果もますます弱まっている」とした。

  現在の連邦当局のガイドラインでは、ファイザー・ビオンテック製およびモデルナ製の4回目接種の対象者を50歳以上の成人と12歳以上の免疫不全者に限定している。事情に詳しい関係者によれば、CDCのワレンスキー所長は、2回目ブースター接種の許可対象を広げることにオープンな姿勢だという。

  オミクロン株感染予防を目的とする新たなブースターは秋の投入が見込まれており、既存のワクチンによる2回目ブースター接種を今受ける人も、これを受けることができると、当局者は会見で説明した。

  政権の保健当局者らは、ブースターを含めたワクチン接種を接種資格のある人に奨励する措置を講じるほか、政府からマスクや検査キットを無料で入手できることも通知していく方針だ。

(新型コロナウイルス対策調整官の発言などを追加して更新します)

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