(ブルームバーグ): 13日の米株式相場は続落。米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことを受けて金融市場は動揺、米金融当局が引き締めに関して積極姿勢を一層強めるとの見方が強まる中、日中は不安定な動きとなった。

  ドル・円相場は上昇。CPI発表後に乱高下した後、137円台前半で推移。

米CPI、前年同月比9.1%上昇に加速−FRBへの圧力強まる (3)

  S&P500種株価指数は前日比0.5%安の3801.78。一時1.6%下げた後、上昇する場面もあったが、プラス圏を維持することができなかった。

  ダウ工業株30種平均は208.54ドル(0.7%)下げて30772.79ドル。ナスダック総合指数は0.2%下落。

  アトランタ連銀のボスティック総裁が物価圧力への対応では「あらゆる行動が考慮される」と、タカ派的なシグナルを発したこともセンチメントの重しになった。

アトランタ連銀総裁、6月CPIは懸念要素−「あらゆる行動」考慮へ

  米国債市場では、近い将来の金融政策行動に敏感な2年債利回りが上昇。ニューヨーク時間午後4時21分現在、2年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.13%。10年債利回りは5bp低下の2.92%。

歴史的な100bp米利上げも、6月CPI受け市場の織り込み進む (1)

  エバコアISIのクリシュナ・グハ副会長は「6月のCPIは全面的にひどい」と指摘。「これはリスク資産にとって悪いニュースだ。米金融当局が急速な利上げを継続し、経済をリセッション(景気後退)に陥らせるほどのオーバーシュートに至る可能性が高まるためだ」と述べた。

  外国為替市場ではドルが下げ幅を縮小。米CPIを受けて積極的な米利上げの見通しが強まったことなどを背景に、ユーロは対ドルで一時パリティー(等価)割れとなった。カナダ・ドルは上昇。カナダ銀行(中央銀行)は予想を上回る1ポイントの利上げを実施した。

ユーロが1ドル下回る、欧州景気後退懸念で約20年ぶり等価割れ (1)

カナダ中銀、予想上回る1ポイントの利上げ−インフレ根絶に先手打つ

  主要通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。一時は0.5%下げていた。ニューヨーク時間午後4時22分現在、ドルは対円で0.4%高の1ドル=137円38銭。一時は137円87銭まで値上がりする場面もあった。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.0054ドル。一時は0.9998ドルを付けた。ドルは対カナダ・ドルで0.4%安の1ドル=1.2977カナダ・ドル。

  ニューヨーク原油先物相場はほぼ変わらず。米CPIのほか、高い価格が米国の燃料需要に打撃を及ぼしつつあることがデータで示されたことが意識され、日中は不安定な値動きとなった。

  米エネルギー情報局(EIA)の統計によると、米国のガソリン需要は先週、日量806万バレルに減少し、この時期としては1996年以来の低水準となった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、前日比46セント高の1バレル=96.30ドルで引けた。ロンドンICEの北海ブレント9月限は8セント高の99.57ドル。

  ニューヨーク金相場は反発。一時は下げていたが、プラス圏に浮上した。予想を上回るCPIを受けて、さらなる利上げによる影響が意識された。

  TDセキュリティーズの商品戦略世界責任者、バート・メレク氏は「米金融当局の積極的な行動が長期化すれば、急激な景気下降につながり得ると市場は懸念している」と電子メールでコメントした。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後3時6分現在、0.5%高。一時は1.1%下落する場面もあった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、0.6%高の1オンス=1735.50ドルで終了した。

Treasuries Curve Sharply Flatter After Hot CPI, Strong Bond Sale(抜粋)

Dollar Pares Losses; Euro hits Parity; Loonie Rises: Inside G-10(抜粋)

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