(ブルームバーグ): 14日の米株式市場では、S&P500種株価指数が下げ幅を縮小。複数の米金融当局者が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.75ポイント利上げを支持すると述べたことから、より積極的なペースの利上げでリセッション(景気後退)が起きると懸念している市場にとっては一定の安心感につながった。

  ドル・円相場は上昇。欧州時間に139円台前半を付けた後は、139円ちょうどをはさんでもみ合った。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%安の3790.38。ダウ工業株30種平均は142.62ドル(0.5%)下げて30630.17ドル。ナスダック総合指数は0.1%未満の上昇。

  ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は0.3%値上がり。アップルやインテルの上昇に支えられた。

  ウォラー連邦準備制度理事会(FRB)理事とブラード・セントルイス連銀総裁はいずれも6月の消費者物価指数(CPI)を受けて、今月の会合で75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の追加利上げを支持する考えを示した。

ウォラー理事は75bp支持、積極行動も示唆−トレーダーに迷い (3)

  米国債市場では、2年債利回りが低下。今月のFOMC会合での1ポイント利上げ観測が後退したことが背景。市場は7月の1ポイント利上げの織り込みでやや先走った可能性があると、ウォラー氏は述べた。ニューヨーク時間午後4時23分現在、2年債利回りは2bp低下の3.13%。10年債利回りは2bp上昇の2.96%。

  クロスマーク・グローバル・インベストメンツのチーフ・マーケット・ストラテジスト、ビクトリア・フェルナンデス氏は「経済が実際にどこへ向かっているのかを巡り市場は混乱している」と指摘。「リセッションに陥るのか、陥らないのか。短期のリセッションになるのか。深刻なリセッションになるのか。市場にこれほどのボラティリティーが見られるのはそれが理由だ。今は明確な方向性が分からない」と述べた。

  外国為替市場ではドルが取引終盤にかけて上げ幅を縮小。ドル指数は一時最高値を付けていた。ユーロは下落し、この日も一時対ドルでパリティー(等価)割れとなった。イタリアのドラギ首相はマッタレッラ大統領に辞意を伝えると表明した。

イタリアのドラギ首相、辞任を表明−ユーロと国債先物下落 (1)

  円は対ドルで一時139円39銭と、24年ぶり安値を更新。米利上げ観測を背景に、日米の金利差が意識された。

円が対ドルで一時139円台、24年ぶり安値更新−対ユーロは1.1%安

  主要通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%上昇。一時は1.2%上げていた。ニューヨーク時間午後4時24分現在、ドルは対円で1.1%高の1ドル=138円93銭。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.0015ドル。一時は0.9952ドルまで下げる場面もあった。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。米国のインフレが記録的な水準となっているほか、米大手銀行の決算が期待外れとなったことから、リセッション懸念が強まった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、前日比52セント安の1バレル=95.78ドルで終了。一時は91ドルを割り込み、2月下旬以来の安値となった。ロンドンICEの北海ブレント9月限は47セント安の99.10ドル。

  ニューヨーク金相場は反落。一段と積極的な米金融引き締めの観測が広がる中、逃避先資産としてドルが再び買われたことが背景。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後3時6分現在、1.5%安。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、1.7%安の1オンス=1705.80ドルで終了した。

Treasuries End Mixed After Waller and Bullard Back 75bp Hike(抜粋)

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