(ブルームバーグ): ミシガン大消費者マインド指数では、米消費者の長期インフレ期待が7月初旬に予想以上に低下した。同時に、ガソリン値下がりが消費者センチメントの改善につながった。

  5−10年先のインフレ期待は2.8%と、前月の3.1%から低下し昨年7月以来の低水準となった。1年先のインフレ期待は5.2%。前月は5.3%だった。

  インフレ期待の低下は、物価上昇圧力の定着を回避したい米金融当局にとってはいくらか安心材料になるかもしれない。ただし詳細を見ると、賃金上昇分を相殺して余りあるインフレが消費者に痛みを与えている姿も浮き彫りになっている。 

  ミシガン大消費者調査ディレクターのジョアン・シュー氏は発表文で、「物価が家計に悪影響を与えるという点では消費者の意見はなお一致している」と指摘。インフレで生活水準が低下しているとの回答は約半数に上り、2008年の金融危機以来で最悪だという。

  現況指数は57.1に上昇、2021年4月以来の大幅な伸びとなった。ガソリン値下がりと堅調な労働市場が背景にあるとみられる。一方で期待指数は47.3に低下し、1980年以来の低水準となった。

  耐久財の購入環境に関する指数はサプライチェーンの問題改善で多少持ち直したものの、なお歴史的低水準にあるとシュー氏は指摘。家計状況の認識を示す指数は悪化が続き、2011年以来の低水準に落ち込んだ。

  統計の詳細は表をご覧ください。

(統計の詳細を追加して更新します)

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