(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は下落。米国の大幅利上げ観測の後退でドル高進行が一服していることや、今週は日本銀行や欧州中央銀行(ECB)の金融政策発表が予定されていることから、イベントを控えたポジション調整の動きが重しとの声が聞かれた。

市場関係者の見方

NBCフィナンシャルマーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)

ドル・円は3連休明けの買いで上値をうかがう場面もあったが、ドルが全般的に調整地合いにある中で重い動き。米連邦公開市場委員会(FOMC)について先週1%利上げの思惑で盛り上がった後、急激に期待がしぼんでおり、それに伴うドルの調整はまだ続きそうきょうは138円ちょうどをストライクにしたオプションがかなりまとまった額で観測されている。特段手掛かりがない中では138円ちょうど前後ではオプションに絡んだ買いが下値を支えるとみられるただ、オプション行使期日が過ぎると、一段と調整圧力が増しそう。ドル・円は日銀決定会合、ECB金融政策理事会といったイベントを前に、最大で135円程度までの調整余地がありそう

あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト 

一時は100ベーシスポイント(bp)の米利上げが織り込まれていたが、米金融当局者の発言からも75bpがメインシナリオということでドル買いが一服一方、米株もきのうは下がったがトータルでは底堅くなりつつあり、原油も底堅く推移していることがドル・円の支えになっている今週の日銀の政策決定会合は現状維持だと思うが、万一サプライズ的な変更があるかもしれないので警戒は必要来週にFOMCを控えてドル・円はトレンドが出づらく、138円中心に高値圏でもみ合いだろう

背景

1ポイントの米利上げ観測が後退、地区連銀総裁の発言と経済統計で世界の利上げに出遅れた日銀とECBが焦点に、21日に相次ぎ政策会合黒田総裁は緩和あきらめず、円安進行なら正念場−好循環へ「変化」も日本株は上昇し、米株価指数先物もプラス

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