(ブルームバーグ): 日本の投資家は過去最長となる8週連続で外債を売り越した。米連邦準備制度の利上げと世界的インフレ加速が外債需要を後退させている。

  財務省のデータによると、日本の投資家は15日までの週に9196億円の外債を売り越した。8週連続売り越しは、ブルームバーグがデータ収集を開始した2005年以降では最長記録。

  ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「米国のインフレ懸念が長引いていて、同国の債券価格下落リスクが根強く、債券購入意欲が高まらない」と指摘し、損切りも発生しているだろうと付け加えた。

  15日までの週は13日の米インフレ統計で利上げ見通しが強まった時期だった。インフレ加速と利上げへの懸念を背景に米10年債利回りは直近で2.89%と2021年末の1.51%から上昇、2年債は0.73%から3.13%に上昇している。

  上野氏は「なかなか外物の債券にはお金が向かいづらいのが長期化している。(このトレンドは)もう少し続くかもしれない」と述べた上で、「ただ、秋に入ってくると米国の利上げの天井もなんとなく見えてきて、長期金利の展望も描きやすくなるだろう。そうなったら、売り一辺倒の地合いが変わるだろう」との見方を示した。

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