(ブルームバーグ): 米国債相場は25日に反落し、利回りが上昇に転じた。先週終盤に利回りは大きく低下していた。今週実施される複数の入札と、27日の連邦公開市場委員会(FOMC)をにらみながらの展開となっている。FOMCでは前回に続く0.75ポイント利上げが広く予想されている。

  米10年債利回りは一時9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.84%、30年債利回りは同10bp上昇して3.07%を付けた。ただ、同日発表された7月のダラス連銀製造業景況指数が市場予想を下回った後、利回りの上昇幅は一段と縮小した。

  米財務省は今週、計1290億ドル(約17兆6300億円)相当の国債入札を行う。25日に2年債450億ドル規模、26日に5年債460億ドル規模、28日に7年債380億ドル規模を予定している。トレーダーはクーポンレートを引き上げてリターンを増やそうと、応札締め切り前に利回りを押し上げようとすることが多い。

  FOMC会合前にトレーダーが一部ヘッジをかけている可能性もある。会合後に予定されているパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見では、向こう数カ月の金融政策の軌道に関する示唆が注目される。翌28日に発表される4−6月(第2四半期)の米国内総生産(GDP)速報値も今後の展開を見極める材料となり得る。

  ヘッジファンド運営会社ウィンクレスト・キャピタルの創業者バーバラ・アン・バーナード氏は、「当社が毎日開く投資委員会の会合で依然として繰り返しているのは、FRBと戦うなという言葉だ」と述べた。「政策金利が今よりずっと高い水準になっていくのは間違いない」とし、「先行きは起伏の激しいものとなるだろうから、われわれは本当に慎重だ。FRBがインフレ押し下げに取り組んでいるため、資本コストは上昇し続けるだろう」と語った。

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