(ブルームバーグ): ヘッジファンドのブルーベイ・アセット・マネジメントは日本国債の値下がりを見越した取引にコミットしている。世界的に債券価格が上昇し、利回りが急落しているこのタイミングでだ。

  最高投資責任者(CIO)のマーク・ダウディング氏(ロンドン在勤)は「インフレ率が上昇し続け、政策乖離(かいり)に伴い円が一段安となる中で日本銀行が9月に政策を転換すると考えてきた。この見方は変わらない」と語った。

  日本国債の利回りは25日に急低下し、「ウィドウメーカー」取引と称される日本国債のショートを海外投資家が縮小したのではないかとの観測が生じた。カレント10年債利回りは同日に一時、日銀が上限としている0.25%を大きく下回る0.18%まで低下。その前の銘柄では利回りは損切りを示唆する0.1%まで低下した。

  ダウディング氏は投資家がポジションを解消したとは考えにくいとして、投資家の構造的な見方を変えるような最近のニュースはほとんどないとの見方を示した。ただ、ファンドが積極的にポジションを調整していると思うと述べた。

  「今朝の10年債利回りは0.21%だった。当社は0.23%で参入したので、率直に言って実際には何も起こっていない」と語った。

  日本国債市場は過去2カ月、世界的なインフレ加速で日銀が政策を微調整すると見込む投機筋の攻撃にさらされたが、焦点はその後、各中央銀行の引き締めによる景気減速懸念へと移った。

  外国人投資家が活用する10年物の円スワップレートは6月半ばの高水準から低下し、日本国債に関する投機の後退を示しているが、日銀が10年債利回りの上限とする0.25%は上回り、一部の投資家が引き続き日銀の政策調整を見込んでいることが示唆される。

  「当社はポジションを変えずショートスタンスを維持している。この取引を解消する特定の水準というのはない。そのようなやり方は当社の投資プロセスではない」とダウディング氏は話した。

 

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