(ブルームバーグ): 6兆4000億ドル(約876兆円)規模の米上場投資信託(ETF)市場で、一つの戦略によって、ある会社の存在が際立っている。それはキャシー・ウッド氏に便乗するという戦略だ。

  この戦略はETF発行会社AXSインベストメンツの追い風となっている。同社はウッド氏の旗艦ファンド「アーク・イノベーションETF(ARKK)」の順張りETFと逆張りETFの両方を手掛ける。

   ARKKの2倍の値動きになる「AXS 2XイノベーションETF」(TARK)は5月の取引開始以来、売買高が着実に増加している。一方、逆張りファンドの「タトル・キャピタル・ショート・イノベーションETF」(SARK)の規模は9カ月で3億9500万ドルに拡大した。

  ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のETFアナリスト、アタナシオス・プサロファギス氏は「一つの会社が別のETF発行会社の波に乗ることができるのを見たのは初めてだ」と指摘した。

  ARKKは年初来で50%余り下落しているものの、同ファンドへの資金流入は今年に入り18億ドルに上っている。ARKKが2020年に150%近く上昇した後、ウッド氏がカルト的な支持を維持していることが浮き彫りになっている。

  ウッド氏の人気を受け、世界的にアークの模倣を試みるファンドが登場。BIはアークの戦略のパフォーマンスに連動するETF24本を追跡する。

  全てのアーク関連ファンドの中で、ARKKに逆張りするSARKが年初来で約53%上昇と、最も大きく値上がりしている。AXSは4月、タトル・キャピタル・マネジメントからのSARKの買収を発表した。 

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