(ブルームバーグ): 債券相場は下落。前日に米長期金利が大幅上昇したことを受けて、超長期債を中心に売りが先行した。時間外取引で米長期金利の上昇が一服したことや、日本銀行の定例の国債買い入れを無難に通過したことは相場を下支えした。ペロシ米下院議長の台湾訪問を巡り、米中動向を警戒する声もあったが、この日の相場への影響は限定的だった。

市場関係者の見方

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介債券ストラテジスト

前日の米金利急上昇の影響を受けて大幅下落でスタートしたが、その後は下げ渋った超長期債はきのう大幅低下した反動で戻り売り圧力が強く出た台湾情勢を巡っては不透明感が強く、方向感を持って売買するのは難しい状況だった。米中対立が深まれば、金利上昇を抑制する要因にはなる

日銀国債買い入れ

定例オペの結果は、応札倍率が残存1年以下が4.81倍と前回から上昇した一方、1年超3年以下は2.14倍、3年超5年以下は2.78倍、10年超25年以下は4.21倍とそれぞれ低下同時に10年国債を0.25%の利回りで無制限に買い入れる指し値オペを通知。買い入れ利回りは、先物のチーペスト銘柄である残存7年程度の356回債、カレント銘柄の367回債とも0.250%三菱モルガンの鶴田氏定例オペの残存1年超3年以下、3年超5年以下は市場実勢並みで落札されている印象。10年超25年以下もそこまで強い売り圧力があった感じはなく、総じて無難な結果で波乱なく通過した

背景

2日の米10年物国債利回りは前日比18bp高い2.75%程度で終了。この日の時間外取引では一時2.70%程度に低下ペロシ氏、台湾を見捨てないと明白にするため訪問−蔡総統と会談台湾巡る混乱、世界サプライチェーンに影響−LNG出荷に迂回や遅れインフレ抑制、リセッション起こさず可能−セントルイス連銀総裁 

新発国債利回り(午後3時時点)

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