(ブルームバーグ): 4月からの3カ月で103%のリターンを実現した中国のヘッジファンドが、低迷する中国経済と落ち込んだ中国株の回復は目前だと指摘した。

  ヘッジファンド運営会社、広東正円私募基金管理有限公司(運用資産約150億元=2950億円)を率いる廖茂林氏は、自身のファンドが下流部門のグリーンエネルギー企業に現在投資していると述べた。太陽光や風力発電所への投資に向け資金を集めていると説明したが、具体的な調達目標には言及しなかった。

  廖氏は電話インタビューで「最も打ちのめされた分野で最大の投資機会を探している」と語った。

  中国当局が成長てこ入れに加え、上海で実施されたような新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)の再導入回避に向けた取り組みを強化していることで、最悪期は過ぎたと廖氏は見る。同氏の一部の予想は既に的中している。太陽光発電技術に特化した企業への投資は予想通り持ち直し、同社ファンドのリターン拡大に貢献している。

  廖氏は状況が悪化しつつあると見受けられるちょうどその時に「政策強化による効果がじわじわ浸透してくる可能性がある」とし、「夜明け前の最も暗い瞬間が間もなく訪れるかもしれない」と語った。

  中国本土株のCSI300指数は今年17%近く下落しているが、石炭火力とグリーンエネルギーの発電所の値下がりは双方ともさらにきつい。原料価格高騰が損失を招いているためだ。

  だが、廖氏はこれを新たな最大の機会と見る。太陽光パネル製造に使用されるポリシリコンや石炭などの原材料は供給過多となり、1年以内に値下がりが始まると予想。一方、温室効果ガス排出抑制と資源依存型の成長モデルからの脱却に向けた政府の取り組みでエネルギー価格は中長期に上昇し、電力価格は値上がり傾向となりそうだ。

  廖氏は「暗いうちに買いたいが、それが夜明け前の暗い瞬間なのだと確信できなければだめだ」と語った。

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