(ブルームバーグ): 株式相場のボラティリティー拡大が6月の安値から13%上昇した米国株を試すことになりそうだ。

  米国債のボラティリティー指標などと比べ、米S&P500種株価指数のインプライドボラティリティー(IV、予想変動率)を測るCBOEボラティリティー指数(VIX)の動きは相対的に静かだった。だが、高インフレや積極的な利上げ、リセッション(景気後退)リスクの影響で株式相場に対する投資家の見方はこれまでの「楽観」から「恐れ」へと転じつつある。

  スタンダードチャータード銀行のチーフストラテジスト、エリック・ロバートセン氏は「悪化する成長見通しと米国のインフレ高進の間で解決策が何も示されていないのが現実だ」とリポートで指摘し、「IV水準の低下ではなく上昇」を招く環境との見方を示した。

  VIXは底を付けた後に反発するという20週サイクルに従っているように見える。独立系の市場分析会社ベクティズマのマネジングディレクター、クリストファー・グラフトン氏によると、直近の底はこの先のVIX「急上昇」を示唆している。

 

  VIXは5日まで週間ベースで7週連続で低下。1992年以降のデータによれば、これまでに7週連続低下となったのは7回。ブルームバーグがまとめたデータによると、低下してから平均26週でVIXは5ポイント余り上昇したのに対し、S&P500種株価指数はわずか0.6%の上昇にとどまった。

 

(抜粋)

  

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