(ブルームバーグ): 8日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小幅ながら3営業日続落。半導体大手エヌビディアが悲観的な業績見通しを示したことが、テクノロジー株の重しになった。市場は米国の利上げペースに関する手掛かりを求めて、今週発表されるインフレ指標を待っている。

  ドル・円相場は135円ちょうど付近で、前週末比ほぼ変わらず。朝方は下落したが、取引終盤にかけて下げを埋めた。

  S&P500種は前週末比0.1%安の4140.06。朝方には1%上昇したが、上げを消した。大型ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は0.4%安。一時は値上がりし、6月安値を20%上回る場面もあった。エヌビディアは6.3%下落し、半導体銘柄が軒並み下げた。

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  ナスダック総合指数は0.1%安。ダウ工業株30種平均は29.07ドル(0.1%)高の32832.54ドル。

  米国債は上昇。ニューヨーク時間午後4時35分現在、米10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.74%。

  先週末の米雇用統計を受けて、JPモルガン・チェースやエバコアISIは今年予想する米利上げ幅を引き上げた。シティグループは9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で政策金利が1ポイント引き上げられるリスクに留意している。

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  ニュースレター「ザ・セブンズ・リポート」を創業したメリルリンチの元トレーダー、トム・エッセイ氏は「経済はこれら全ての引き締めをなお消化しなければならず、それは状況を大幅に減速させる」と指摘。「それは実際にまだ起こり始めてすらいない。従って、国内総生産(GDP)の数字にもかかわらず依然景気拡大期にある時に、企業決算や経済データの底堅さを称賛するのは、ゲームプランがうまくいくはずだとして勝利を宣言するコーチのようなものだ」と述べた。

  外国為替市場ではドルが主要10通貨に対してほぼ全面安。今週発表の米インフレ指標に市場の目が向いている。こうした指標は米利上げペースに関する手掛かりを与える見通し。豪ドルは米ドルに対して約1週間ぶり高値。中国の輸出が予想を上回る伸びとなり、鉄鉱石価格が上昇したことが背景。

  ドルは対円ではほぼ変わらず。一時134円36銭まで売られた後、下げを埋めた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは対円で前週末比ほぼ変わらずの1ドル=135円04銭。ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.0195ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。流動性の低い夏季特有の荒い値動きとなる中、約1週間ぶりの大幅高となった。米国とイランの核合意再建交渉や景気減速で需要に打撃が及ぶ可能性が引き続き意識された。

  イラン産供給を巡る不透明感は、ロシア産エネルギーへの制裁で供給不足が悪化している市場で価格上昇につながった。欧州連合(EU)が提示した2015年の核合意を復活させる案について、米国とイランは受け入れるかどうか数週間以内に決める見通し。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、前週末比1.75ドル(2%)高の1バレル=90.76ドル。ロンドンICEの北海ブレント10月限は1.73ドル(1.8%)上げて96.65ドル。

  ニューヨーク金相場は反発。米国債利回りやドルが下げたことから、金の買いが優勢になった。米金融当局が9月の会合でどの程度タカ派的な姿勢を示すのかを見極めようと、市場は今週のインフレ指標を待っている。

  スポット価格はニューヨーク時間午後3時11分現在、前営業日比0.7%高。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.8%高の1オンス=1805.20ドルで引けた。

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