(ブルームバーグ): 米国の大学寄付基金では、6月末までの1年間の投資リターンが世界金融危機以来の大幅なマイナスとなった。米株式相場が2桁台の下落率となったことが一因。

  同期間の大学基金の運用成績(中央値)は手数料支払い前のベースで10.2%のマイナス。ウィルシャー・トラスト・ユニバース・コンパリソン・サービスが9日公表したデータで明らかになった。運用資産が5億ドル(約675億円)超の大規模なファンドは比較的好調で0.9%のプラスを確保した。規模が大きめの基金は、株式相場下落に対するバッファーとなるプライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンドといったオルタナティブ資産に投資する傾向がある。一方、規模が小さめの基金は米国株への依存が大きい。

  S&P500種株価指数は同期間に12%下落。小さめの基金が特にこれで身動きがとれなくなったが、コモディティーやPEは一定の支援を提供したと、ウィルシャーのシニアバイスプレジデント、マイク・ラッシュ氏は指摘した。

  「現金への投資を除けば、4−6月(第2四半期)は投資にとって文字通り過去最悪級の四半期だった」とラッシュ氏は説明。「基金はオルタナティブ資産に賢明に分散化しており、それが少なくとも4−6月は相対的なリターンにつながった」と続けた。

  今回の成績は前年とは著しく対照的。前年のリターンは中央値で27%のプラスと1986年以来の好成績だった。

College Endowments Post Biggest Losses Since Financial Crisis(抜粋)

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