(ブルームバーグ): 米国では企業コストの主要指数が7月に約2年ぶりの低下となった。主にエネルギーコストの低下を反映し、インフレ圧力の緩和として好意的に受け止められる可能性がある。

  財の価格低下の約80%は、ガソリンの16.7%安によるものだという。ディーゼル油や鉄・鉄鋼スクラップ、穀物の価格も下げた。

  生産過程におけるインフレ圧力が和らぎ始めた兆候が示された。向こう数カ月の消費者物価指数(CPI)の上昇ペースが抑えられる可能性がある。石油を含む商品価格はここ数カ月で大きく下げており、サプライチェーンの状態が改善しつつあるとの示唆もある。

米CPIは予想以上に減速、エネルギー価格低下−利上げ圧力緩和 (3)

  しかしながらリスクは残る。サプライチェーンの正常化が始まったものの、ウクライナでの戦争や米西海岸港湾の労働争議、中国のゼロコロナ政策が米製品や部材の輸送スピードを落とす要因になりかねない。

  シティグループのエコノミスト、アンドルー・ホレンホースト、ベロニカ・クラーク両氏は「今年下期に財の価格上昇が鈍化するのはしばらく前から広く予想されていた。サービス価格の詳細には予想外に強い部分も見受けられる」とリポートで指摘。「従って当社としては、物価圧力が依然として基本的に強いことに今後も焦点を絞る。特にタイトな労働市場に関連したサービスに注目している」と説明した。

  サービス価格はわずか0.1%の上昇にとどまった。燃料マージンや輸送、倉庫の上昇が寄与。一方でポートフォリオ管理や食品・アルコール小売り、長距離トラック運送などは低下した。

  食品とエネルギー、貿易サービスを除くPPIは前月比0.2%の上昇。前年同月比では5.8%上昇した。

統計表

(第6段落にエコノミストのコメントを追加します)

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