(ブルームバーグ): 11日の米株式市場では、S&P500種株価指数が小幅反落。予想より低調なインフレ指標に反応して上昇したが、金融引き締めは続くとみられ、上げは行き過ぎたとの見方から下げに転じた。

  ドル・円相場は小幅上昇し、133円ちょうど付近。朝方は131円台後半まで下落したが、下げを埋めた。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%安の4207.27。一時は1.1%値上がりした。同指数は現在の弱気相場における半値戻しの水準付近にある。最近の上昇はショートカバーによるものだと指摘するアナリストもいる。

  ダウ工業株30種平均は27.16ドル(0.1%)高の33336.67ドル。ナスダック総合指数は0.6%下落。

  テクノロジー株が軟調で、テスラやアマゾン・ドット・コムなどが値下がり。大型ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は前日、6月安値からの上昇率が20%を超えていた。

  米国債は下落。30年債利回りは一時16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)急上昇する場面もあった。同年債の入札で需要が低調だったことなどが背景。ニューヨーク時間午後4時32分現在、同年債利回りは14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.17%。10年債利回りは10bp上昇して2.88%。

  7月の米生産者物価指数(PPI)は約2年ぶりの低下となった。主にエネルギーコストの低下を反映した。前日に発表された7月の米消費者物価指数(CPI)でもインフレの鈍化が示されていた。

米PPI、7月は前月比0.5%低下−コロナ禍初期以来のマイナス (3)

  アメリプライズのグローバルマーケットストラテジスト、アンソニー・サグリンベン氏は「この2日間に、環境がやや改善しつつあると示唆する動きがあった」とブルームバーグテレビジョンで指摘。「しかし、インフレはまだ非常に高い。米金融当局にとっては利上げを継続するという仕事が山積みだ」と述べた。

  外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して高安まちまち。インフレ圧力の弱まりが経済指標で示唆されたものの、米金融当局はこれまでに示した利上げ軌道を維持するとの見方がある一方で、リスクセンチメントの改善も意識された。豪ドルやカナダ・ドルなど資源国通貨は値上がり。原材料価格の上昇が追い風。

  ドルは対円では小幅高。欧州時間からニューヨーク時間にかけて売られ、朝方には一時131円74銭を付ける場面もあったが、その後は下げを埋めた。

  ニューヨーク時間午後4時33分現在、ドルは対円で0.1%高の1ドル=133円04銭。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.0324ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。国際エネルギー機関(IEA)が今年の世界石油需要見通しを引き上げたことから、消費を巡る懸念が和らいだ。

  IEAは今年の世界石油消費量見通しを日量38万バレル上方修正。天然ガスの価格高騰と熱波でメーカーや電力業界が石油へのエネルギー源切り替えを進めていると指摘した。

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  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、前日比2.41ドル(2.6%)高の1バレル=94.34ドル。ロンドンICEの北海ブレント10月限は2.20ドル(2.3%)上昇し、99.60ドルで引けた。

  ニューヨーク金相場は下落。朝方は上げていたが、ドル指数が下げ幅を縮小したため、下げに転じた。

  スポット価格はニューヨーク時間午後3時33分現在、前日比0.2%安の1オンス=1788.27ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は4日ぶりに下げ、0.4%安の1807.20ドルで引けた。

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