(ブルームバーグ): バンク・オブ・アメリカ(BofA)によると、インフレ率がピークに達した兆候を受けて米金融当局が利上げペースを減速させ、経済が景気後退を回避するとの期待から、株式と債券への資金回帰が急がれている。

  マイケル・ハートネット氏らBofAのストラテジストがEPFRグローバルのデータを引用してまとめたリポートによれば、10日までの1週間には世界の株式ファンドに71億ドル(約9500億円)が流入。米国株への流入は110億ドルと8週間ぶりの高水準だった。

  金利に敏感な成長株ファンドは昨年12月以来の多額流入となった。金融株も前週に続き資金が流入。その前は18週連続で流出していた。世界の債券ファンドにも117億ドルが流入。一方、現金同等とされるマネーマーケットファンド(MMF)は43億ドルの流出だった。

  米国のインフレ指標が若干の落ち着きを示し、S&P500種株価指数は週間ベースで上昇に向かっている。そうなれば4週連続高となり、昨年11月以来の長期トレンドとなる。

  一方、BofAのブル・ベア指標は「最大の弱気」が9週続いている。ただ、これは逆張りの買いシグナルと見なされることが多い。

  米消費者物価インフレが金融当局の目標付近に戻るにはまだ時間がかかる可能性があり、当局者らはインフレとの闘いが短期戦ではないことを強調していると、ストラテジストらは指摘。株式相場への圧力が続く可能性を示唆した。

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