(ブルームバーグ): 米国株は既に、米連邦準備制度の積極的な利上げに伴う多くの逆風に直面している。ただ、歴史を参考にするなら、米金融当局のバランスシート圧縮も株価にリスクをもたらすと、バンク・オブ・アメリカ(BofA)が指摘した。

  BofAは15日の調査リポートで、2010−19年の連邦準備制度による債券購入とS&P500種株価指数のリターンの歴史的関係を調べた結果、23年までの量的引き締め(QT)によって、S&P500種は現在の水準から7%下落する可能性があると結論付けた。BofAによると、相場の動きの50%余りが量的緩和(QE)で説明されるという。

FRBの量的引き締め、23年に終了か−利下げ開始とともに

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンスのクリス・ザッカレリ最高投資責任者(CIO)は、QTは間違いなく、インフレやリセッション(景気後退)懸念など、より差し迫った問題よりも後回しにされてきたと指摘。しかし、成長減速が続く中、QTに注目が集まる可能性もある。

  EQMキャピタルの創業者ジェーン・エドモンドソン氏は「市場は次の利上げが0.75ポイントではなく0.5ポイントになる可能性が高いことを歓迎しているが、QTまで見越しているようには見えない」と指摘。QT計画が伝達された状況を踏まえると、「それは市場に織り込み済みとの想定があると思う」と分析した。

  米連邦準備制度は6月、計8兆9000億ドル(約1180兆円)に膨らんだバランスシートの圧縮を開始した。最終的には年1兆1000億ドルのペースとなると見込まれている。圧縮開始から2カ月で、S&P500種は4.8%上昇している。

FRBがバランスシート圧縮開始−コロナ禍対応で8.9兆ドルに拡大

BofA Says Quantitative Tightening Would Shave 7% off S&P 500(抜粋)

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