(ブルームバーグ): 米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、金融当局は高インフレを抑制させる決意だとし、その取り組みの過程で米国のリセッション(景気後退)を引き起こすリスクもあるとの認識を示した。

  総裁は19日、メリーランド州オーシャンシティーでのイベントで講演。「われわれはインフレ率を目標の2%に回帰させることにコミットしており、その達成に向けて必要な措置を講じる」と言明。インフレ率の2%への回帰は「経済活動の著しい落ち込み」を招かずに達成し得るとしつつ、リスクが存在することも認めた。

  バーキン総裁は「インフレを制御する道はあるが、その過程でリセッションが起きる可能性もある」と述べた。

  約40年ぶりの高インフレを抑制するため、連邦公開市場委員会(FOMC)は6月と7月の2会合連続で75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げを実施した。ただ9月会合での利上げ幅を巡っては、当局者の間で温度差も見られている。

9月米利上げ幅でまちまちのシグナル、地区連銀総裁に温度差

  バーキン総裁は講演後に記者団に対し、7月会合と9月会合の間には8週間あるとし、「9月までなお多くの時間がある」と指摘。9月会合で必要となる利上げ幅の判断については、米経済の力強さとインフレ鈍化の傾向がデータでどう示されるかに左右されると述べた。

  バーキン総裁は、政策金利を「景気抑制的」な領域に引き上げるのは重要だと指摘。政策金利がその領域に達するとインフレに下向きの圧力がかかる。総裁自身は利上げの「前倒しを支持してきた」が、どの金利水準が中立と考えられるかについては不透明な部分があると述べた。中立金利は、景気を加速も減速もさせない理論上の水準。

(4段落以降に総裁の発言などを追加し、更新します)

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