(ブルームバーグ): ジョンソン英首相とバイデン米大統領は10日、英南西部コーンウォールの海岸リゾートで首脳会談を行った。米英関係の再構築を目指す両首脳は、英国の欧州連合(EU)離脱を巡って高まる緊張は脇に置き、互いをたたえ合えた。

  米英首脳会談は11日からの主要7カ国首脳会議(G7サミット)に先立って行われた。バイデン大統領は会談後に記者団に対し、「ジョンソン首相と私は極めて生産的な会談を持った」と発言。「特別な関係を確認した」と語った。

  ジョンソン首相はバイデン氏と米政権チームを「新鮮な息吹だ」と称賛。バイデン氏との会話は「素晴らしかった」と述べた。

  バイデン政権は最近、英国とEUの貿易を巡る緊張の高まりが北アイルランドの平和を脅かしかねないと、英政府に対し公の形を含めて懸念を表明してきた。

  ただ、英国側の説明によると、自身をアイルランド系だと呼ぶことで知られるバイデン氏は今回のジョンソン氏との初の対面での首脳会談で、EUとの関係改善を直接的に促すことはしなかった。

  ジョンソン氏は、バイデン氏がEUとの問題の解決を進めるよう求めなかったかとの記者団の質問に対し、「いや、しなかった」と答えた。

  EU離脱を巡る緊張は数年前から続いていた。バイデン氏は英国の離脱に反対し、ジョンソン氏をトランプ前米大統領のクローンと見なしていると報じられることもあった。

  それでも両首脳には一致できる点も多く、ジョンソン氏の掲げるG7イニシアチブはバイデン氏の支持を取り付けた。

  両首脳は、両国間の協力で新たな共通ビジョンを示す共同声明を発表。北アイルランドの平和へのコミットメントの再確認や、世界貿易の拡大に向けて努力することなどが盛り込まれた。英国の別の発表文によると、両国は自由貿易協定に向けて取り組むことで合意した。

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