CGはコンピュータグラフィックス(Computer Graphics)、KYは空気が読めない(Kukigayomenai)の略ですが、PRは何の略なのでしょうか。PR戦略、自己PR… PRという単語はビジネスの現場だけでなく、身近にあふれかえっていますが、それが何の略であり、どういう意味をあらわすのかについては不思議と知られていません。宣伝、CM、マーケティングと同じようなものと思われている方も多いのではないでしょうか。

正解を書くと、PRとはパブリックリレーションズ(Public Relations)の略であり、パブリック=公共との良好な関係づくりを意味する単語です。プレスリリースでもプロモーションでも、フィリピン航空(航空会社コードがPR)でもありません。

もう少し詳しく説明すると、パブリック=公共、社会を形作っている、個人や企業や政党、官庁などの団体が人々と良好な関係を作る、つまりコミュニケーションしていくことがPRなのです。

…ですが、パブリックリレーションズと言われてピンと来た方はおそらくごく少数なのではないでしょうか。公共との良好な関係?などと言われるとますます混乱して、中には「お前が言っているPRと俺が知っているPRは違う」と憤慨された方もいらっしゃるかもしれません。

タレントが熱湯風呂に入って我慢できた秒数だけコマーシャル、もしくは「PR」できるテレビ番組がありましたが、それも公共との良好な関係づくりなの?聞いてないよ!と思われるでしょう。
雑誌の広告ページやバナー広告、テレビ番組、またはビジネスの現場で使われる「PR」という言葉の多くは「情報の発信をする側にとって都合が良いことを一方的に告知する」という意味で使われています。

PRは誤解されているのです。

このような誤解された「PR」は、本来のパブリックリレーションズ=公共との良好な関係づくりの一部にしか過ぎません。

…と説明しても、不思議な言葉PRの全体像はなかなか見えてこないと思いますので、現場の事例を交えながら少しずつ探って行きたいと思います。次回は、これも誤解されがちなPRと宣伝の違いについてお話します。

 

PRの現場から
誰もがその名を知っているのに、正確な内容を言える人は少ない不思議な言葉「PR」。書店に行けば専門書が並び、それを専門の会社も存在するけれど、いまいち実体が分からない… このコラムでは、そんな「PR」のリアルな姿を現場から伝えます。

川城 一直(かわしろ・かずなお)
1976年生まれ。PR会社で働く現役PRパーソン。大学卒業後、メーカー企業に就職。営業部門を経て、広報部門で企業PRを担当。その後PR会社に転職した。未婚。趣味はスポーツ観戦。「PRのPR」を目標にしている。


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