「列島」と聞くと何を想い浮かべますか?まず、日本列島。そしてその次は…筆者の中で、それは五島列島でした。トカラ列島、甑島(こしきじま)列島などもありますが、日本には列島という呼称で呼ばれている島々は少ないのではないかと思います。列島という響きに惹かれ「いつか五島」に行ってみたいという思いが日々強くなっていました。(ボクナリ 美谷広海)


五島列島は、南側から福江島、久賀島、奈留島、若松島、中通島の五つの大きな島を中心に、約140の島から構成されています。玄関口となるのは長崎、佐世保からの航路がある福江島、奈留島、中通島です。そして若松島は中通島と繋がっています。これらの島を経由するにせよ、最終的には九州とは直接のアクセスがない島に行ってみたいということで残ったのが久賀島でした。

久賀島について調べていくと、蕨小中学校という今年度で閉校となる学校があり、五島列島に訪れようとしていた時期に、最後となる運動会が開催されることがわかりました。この好機を逃す手はありません。最終目的地は久賀島と決まり、途中で経由する福江島も取材することにしました。

Wikipediaによると『「五島列島」とは学問的な呼び名であり、会話の中ではあまり使われない。地元や九州地方では単に「五島」と呼ぶ』と書かれていました。確かに島を訪れてみると、地元の人は五島としか言っていませんでした。これは日本列島という呼び方は会話の中であまりせず単に「日本」と呼ぶのと同じ感覚かも。紀行もののテレビ番組の中で紹介される「五島列島」という呼び方しか耳にしたことがない私にとっては、少し意外でした。

余談ですが、五島列島は「ごとうれっとう」と呼びます。ですが私の妻は最初「ごとう」とは呼べず「ごしま」と呼んでいました。島の人に聞いてみてもわかったのですが、「ごとう」と呼ぶと知らず「ごしま」だと思っている人も多いのだそうです。そんな五島の福江島、久賀島に向けて旅だったのは、秋本番となった10月でした。


僕らの島生活
日本は7000近くの島で形作られ、本州などを除く離島のうち約400島に人が暮らしています。海に囲まれた小宇宙のようなコミュニティに残った独自性 は、画一的な大量消費から多様性が重視される時代の変化の中で魅力を増しています。離島をただ旅をするのではなく、島に生きる同世代の男性を訪ねてさまざ まな島の姿を紹介していきます。

美谷 広海(みたに・ひろうみ)
1975年フランス生まれ。小学校は富山、中高をギリシャで過ごす。引っ越し歴14回。大学在学中に佐渡島で能を演じる高校生を取材し、飛騨高山ドキュメンタリー映像祭入賞。2006年8月からブログ「世界を巡るFool on the Web」を開始。現在、IT企業の国際展開を担当。世界各地を転々としながら創作活動を続ける村上春樹的ワークスタイルが目標。


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