詩人の谷川俊太郎さん(88)が国際交流基金賞を受賞し、授賞式で「他言語に翻訳されるのは誇らしい喜び以外の何物でもない。翻訳者の方々に心からの感謝を捧げたい」とスピーチした。授賞式後に報道陣の取材に応じ、授賞理由は「二十数カ国語に翻訳され、世界の人々が日本との距離を縮めるきっかけとなっている」とされたが、「読者は少数。1国につき4、5人だと思うんですけど」と言って、笑いを誘った。

 授賞式の受賞者紹介では「立派なことを言わないで」と事前にお願いしたという。「ぼくは権威になるのが嫌。詩人は教科書なんかに載ると偉い人と子どもたちが思ったりするけど、できるだけそういう存在になりたくない。道化役みたいになりたいと思っている」と述べた。(赤田康和)=朝日新聞2019年12月18日掲載