小熊英二 慶応義塾大学教授(歴史社会学)

後藤道夫「極貧がつくられる社会と雇用」(世界12月号)…(1)

松永伸太朗ほか「アニメ業界の崩壊を止めるために何をすべきか」(POSSE45号)…(2)

阿古智子『香港 あなたはどこへ向かうのか』(出版舎ジグ、9月刊)…(3)

 深まる下位10%の貧困。そこをコロナが直撃した=(1)。「無計画」と「やりがい搾取」に支えられる「日本文化」=(2)。足もとの交流と多様な声から記述されるアジアの民主主義に希望を見る=(3)。

三浦まり 上智大学教授(政治学)

田中優子「総長から皆さんへ 第1信 あなた自身の言葉をみつける旅に出てください」(法政大学サイト、4月13日)…(1)

上西充子「『対戦ゲーム』のように国会を報じることで見えなくされていること」(ハーバー・ビジネス・オンライン、12月12日)…(2)

竹信三恵子「女性を直撃するコロナ災害」(世界12月号)…(3)

 コロナ禍をまともな政策で乗り切るには、(1)リーダーによる豊かなコミュニケーション、(2)質の高い国会審議とそれを報じるフェアな報道、(3)ジェンダー視点が不可欠だ。どれも足りないことが日本政治の根本的問題だ。

津田大介 ジャーナリスト

鈴木涼美「封じられるのは何か」(民放1月号)…(1)

藤谷道夫「日本学術会議会員任命拒否についてイタリア学会による声明」(イタリア学会サイト、10月17日)…(2)

南川文里「『多様性』時代におけるトランプ現象 『分断』の底で進行する人種関係の地殻変動」(論座、11月13日)…(3)

 「表現の自由」の錯綜(さくそう)を分析した(1)、学術会議問題で話題を集めた(2)、人権の現代的“切り下げ”を指摘した(3)、どれも前〜現政権への高い支持を理解する意味で有用。伊藤昌亮「自粛警察と新自由主義」(中央公論8月号)も併読されたし。=朝日新聞2020年12月23日掲載

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