【この記事で紹介する絵本】

鉛筆のラフ画が伝えるシンプルで力強い感情 絵本の原点を味わえる感動作

『アンジュール ある犬の物語』(作:ガブリエル・バンサン/BL出版、1430円、4歳から)

【読者レビュー】「ひとりぼっちの寂しさが心に響く絵本です」
「鉛筆一本でこんな絵本が描けるなんていいなぁ…」なんて軽く言ったら、娘に叱られました。
「仕上がりの1ページの為に何枚のデッサンがあると思ってるの?」
娘曰く、1ページ作るのに100枚単位での下絵を書いているのだそうです。だからこそ、文章が全くない絵本にも関わらず、犬の気持ちの変動や、あてもなく歩きまわった草原の広さを深く想像する事ができるのだと思います。
悲しい場面ばかりが続き、後半に入っても犬を置き去りにした車のことが頭から離れません。最後の場面で一瞬救われますが、この犬が出会った子どもも一人で旅していたのでしょうか。そんな子どもの背景を想像すると、これまた哀しい気持ちになりそうですが、この出会いが1匹と1人の心をあたためることになったのは、一目瞭然のラストです。ひとりぼっちの寂しさがずっしりと心に響いてくる絵本です。(西の魔女さん 30代・ママ)

歌人・東直子が紡ぐ美しい言葉と共に 桜吹雪の中をかけぬける高揚感が味わえる

『ほわほわさくら』(作:ひがしなおこ、絵:きうちたつろう/くもん出版、880円、3歳から)

【読者レビュー】「さくらがまるで歌っているみたい!!」
なんて素敵な表現。さくらの花びらに小さなお顔がついていてそれをたどるもよし、さくらの視線や男の子の視線から描かれている風景を味わうもよし。小さな絵本の中に春がぎゅっと詰め込まれた一冊。かわいらしい絵本に出会えたことに感謝。(ハッピーカオリンママさん 30代・ママ)

赤ちゃんが大好きな「おめめ」がついたシンプルな切り絵の乗り物が人気

『のりもの いっぱい』(作:柳原良平/こぐま社、990円、1歳から)

【読者レビュー】「おめめのついたのりものたち」
ちょっとなつかしいようなレトロな雰囲気のある絵です。小さな子どもにとっては、こんなおめめのついたのりものは身近にかんじられるでしょう。
お目目がついているといっても、変に子どもだましな絵ではなくて、ちゃんと細かいところまでリアルなんです。乗り物の名前も、ごまかしなし。
子どもの目線に立ちながら、子どもを過小評価していない。そんな感じのする乗り物絵本です。(りらまいりらさん 30代・ママ)

日本童謡賞を受賞した鶴見正夫の童謡『あめふりくまのこ』を絵本化

『あめふりくまのこ』(詩:鶴見正夫、絵:高見八重子/ひさかたチャイルド、1320円、1歳から)

【読者コメント】「とても丁寧に描かれている雨の日」
とっても素敵な「あめふりくまのこ」の絵本です。くまのこの鼻の頭に1滴の雨が落ちるところから始まって、クローズアップしてお山全体の風景に、しずしずと雨が降りだします。
1章節1章節の言葉をとても大切に描いてくれています。ページをめくるごとに小鳥や山の中の木々、野原の草花の様子が丁寧に描かれていました。
私の子どもの頃にも実家の近くに小川がありました。ちょうどこのくまのこがのぞいている絵のように、小川の周りには笹の葉のような先のとがった細い葉っぱが多いんですよね。それからさりげなく咲いているヒメジオン(別名:びんぼう草)、くまのこがかぶっているかさ替わりの葉っぱ。考えてみると、こんな感じのひまわりの葉っぱみたいな雑草も、河原の側にはえていたような気がします。
よい絵本です。普通に読んであげてもいいし、歌ってあげてもいいと思います。どうぞ1ページ1ページゆっくりお子さんに見せてあげてください。(40代・ママ てんぐざるさん)

よく知る物語だからこそ英語が頭に入ってくる 人気のバイリンガル絵本

『英日CD付2ヶ国語絵本 ももたろう MOMOTARO The Boy Born from a Peach』(にほんご:中村とも子、えいご:すずきさゆり、え:ほんだとよくに/ラボ教育センター、2090円、小学校高学年から)

【読者コメント】「わかりやすいと子どもには好評」
これまで、短い文章の英語絵本は好んで読みたがりましたが、長くなるとお手上げ状態だったので、日本語と英語が交互に聞けるCD付きということで、この絵本を試してみました。
子どもたちにはわかりやすいと好評。ただ、内容が知っていたお話と違うところが結構あったので、ビックリしていました。例えば、おばあさんが流れてきた桃を一つ食べちゃうとか、きびだんごは一つはだめで、半分しかあげないとか(笑)。

私の個人的なこだわりとしては、物語を楽しみながら英語が入っていくのが理想だったのですが、2言語交互になるとどうしてもお話がちょっと寸断される気がして、最初少し抵抗がありました。しかし、このCDは1回目は交互なのですが、2回目は英語のみになります。何度か通しで聞いていくうちに、英語だけの方を聞いても、1度目より2度目、2度目より3度目のほうがよく聞き取れていることに少し驚きました。継続して聞けば、英語のいい勉強になると思います。(ぽめらにーさん 30代・ママ)

昔から伝わることわざと 五味太郎の創作ことわざを比べて楽しむロングセラー絵本

『ことわざ絵本』(作:五味太郎/岩崎書店、1100円、小学校中学年から)

【読者コメント】「ユーモアあふれることわざ絵本」
100種類もの「ことわざ」が披露されている絵本です。ことわざの意味を紹介した後に、ユーモア溢れる五味流解説の構成となっています。楽しさ一杯の絵とユーモア溢れる五味流解説が何とも言えなくいい感じです。ことわざって、こんなに楽しいものだったんだと改めて思わせてくれました。
「ことわざ」と聞くと、子どもにはとっつきにくいと印象を持たれる方が多いと思いますが、ユーモアあふれるこの絵本なら、子どもでも楽しめてしまうのではないかなと思います。
うちの子に読み聞かせてみました。「うん、うん」と頷いていましたが、やはりまだ意味がわかってないようでした(当たり前か)。小学生くらいからのお子さんに特におすすめです。ことわざが好きな大人の方にも特におすすめです。(KANSAMAさん 30代・パパ)

物語を通じて日本の伝統行事を子どもに伝える人気シリーズ

『げんきにおよげ こいのぼり』(作:今関信子、絵:福田岩緒/教育画劇、1320円、4歳から)

【読者コメント】「鯉のぼりってそういうことかあ」
うちはマンションなので、鯉のぼりを飾っていませんが、息子たちが通っている幼稚園には立派な鯉のぼりが泳いでいます。
いつから鯉のぼりがあったのか、どうして鯉のぼりをあげるようになったのか、その由来がよく分かりました。みんなで作った鯉のぼりは大きすぎてたくさん泳いでいる河原へ。絵本に出てくるような河原へ見に行ったことがあったので、「一緒だねえ」と話していました。ぜひ男のお子さんと読んでみてください。(ゆきちゃんパパさん 40代・パパ)

「そうそう、学校ってこんな感じ」と子どもたちが口をそろえるリアルさ

『いちねんせいのいちにち』(作:おかしゅうぞう、絵:ふじたひおこ/佼成出版社、1650円、5歳から)

【読者コメント】「リアルな小学生の生活」
小学生になることへの、漠然とした不安と楽しみがあふれている、年長組の子どもたち。
この絵本は、特にみんなの前で読むことはなかったのですが、部屋においていると、誰かしらがページをめくり、何人かの子達が集まって見ていました。教室の様子、授業や掃除、お休みの様子などがのっていて、子どもにもイメージがしやすい様子。小学校に行くことが、ますます楽しみになれるのではないかと思います。入学前の子ども達におすすめです。(ジャムおばさん 20代・せんせい)

赤ちゃんに大人気! いないいないばあ遊びの「おしり」版

『おしり』(作:三浦太郎/講談社、990円、1歳から)

【読者コメント】「おしりってかわいい♪」
主人公の「わたし」を自分だと思い込んでいる娘のお気に入りです。
1歳の時は自分の短い腕を一生懸命に伸ばし、お尻を触って楽しんでいました。
2歳の現在、おしりをふりふりさせて「おしりおしり♪」と踊っています。半年ほど読んでいませんでしたが、ちょうど文字に興味を持ちだしたので毎日読んでいるところです。
イラストがコロッと変わるところがおもしろいですね。
裏表紙に「わたし」がとっているポーズは2歳児ならお手の物です。(ななひよママさん 20代・ママ)

父、母、子どもそれぞれが「家族の愛情」を再確認する幸せの絵本

『おとうさんがおとうさんになった日』(作:長野ヒデ子/童心社、1430円、3歳から)

【読者コメント】「お父さんの自覚」
この絵本はお父さんにおすすめの絵本です!
2人の子どもたちの生まれた時の回想と3人目の子どもが生まれる様子を描いたものですが、お父さんの感動が伝わってくる素晴らしい作品です。
生むお母さんの姿がまぶしく見えたり、自分の顔に赤ちゃんが似ててくすぐったかったり、お風呂に初めて入れた時にこの先どんなことがあっても守ってあげなくちゃと思ったり……。僕も娘が生まれた時を思い出し、とても共感できる内容です。そして、自分自身これを読むと、お父さんのしての自覚が湧いてきます。
「おとうさんがおとうさんになった日は」のことをこれからも忘れずに育児を楽しんでいきたいです。幼稚園の父親参観でお父さんたちに向けて読み聞かせしたいと思います。(かっぴーさん 30代・せんせい)

30年以上愛され続けている遊び歌を元にしたおはなし 最後まで飽きさせない見事な演出がツボ

『きょうはみんなでクマがりだ』(再話:マイケル・ローゼン、絵:ヘレン・オクセンバリー、訳:山口文生/評論社、1650円、4歳から)

【読者コメント】「言葉がリズミカル」
あそびうたをもとにした絵本なので、おはなしはリズムがあってテンポよく進みます。絵もカラー、モノと交互で意味ありげなところが、小学生の興味をそそるようです。
のどかな雰囲気が徐々に怖さを含んでいくところは、子どもの心理をよくついている感じ。やっぱりと思っても洞穴の中でクマに出会うと怖い。最後までハラハラ、ドキドキです。(風の秋桜さん 40代・その他の方)

幼年童話作家アーノルド・ローベルが子どもたちに贈る“生き方”のおはなし

『きりぎりすくん』(作:アーノルド・ローベル、訳:三木卓/文化出版局、1045円、小学校2年生から)

【読者コメント】「きりぎりすくんがステキ」
旅をするきりぎりすくん。途中で一風変わった価値観の持ち主たちに出会うけれど、それを否定することなく受け止め、かといって決して流されることもなく、旅を続ける。
そんなきりぎりすくんの対応があんまりオトナでマトモなので、ちょっと子どもには道徳的すぎるかな?と思いきや、そんなことはなかった。
次々巻き起こるヘンテコな話を華麗にかわすさまはユーモアに溢れていて、小さな読者の心もがっちりつかんでいる。訳者あとがきで、三木卓さんがこどもへ語りかけるメッセージがとても優しくて、じんわり心があたたかくなった。(Greeenoteさん 30代・ママ)

子どもが喜ぶ仕掛けが満載 読んで 探して 笑って楽しむ忍者の絵本

『にんじゃじゃ!』(作:おかもとよしろう/文溪堂、1650円、3歳から)

【読者コメント】「楽しむ工夫がいっぱい」
最近、忍者に関心が向いている5歳児にと思って読んだのですが、案の定、気に入ったようで、次の日に一人でも頑張って、一文字ずつゆっくりと読んでいました。
忍者の技(何度も見返しで名前をチェック)や忍者を探す遊びもあり、お話だけでなく、楽しむ工夫がいっぱいあるので、夢中になって読んでいました。
どこじゃ? どこじゃ?
にんじゃは どこじゃ?
の繰り返しが読んでいても気持ちよくて、ノリノリになって楽しく読むことができました。(まことあつさん 30代・ママ)

赤ちゃんを夢中にさせるかわいいノンタンの「いないいないばあ」絵本

『ノンタンいないいなーい』(作・絵:キヨノサチコ/偕成社、660円、0歳から)

【読者コメント】「ノンタンが一番!」
いないいないばあ遊びをする絵本は、たくさん出ていますが、娘はこのノンタンのいないいないばあが一番好きかもしれません♪
小さいころは、毎日のように読んでは、笑っていましたし、今でも、自分で持ってきて、自分で読んでいます!!
娘は暗記している絵本が多いのですが、この絵本は、最初に覚えたものだと思います。それくらいずっと読んでいたので(笑)。
ノンタン、かわいいので大好きです!! ちょっとわがままなところも……♪(スケボウさん 30代・ママ)