愛らしい動物彫刻で知られるフランスの彫刻家フランソワ・ポンポン(1855〜1933)の作品写真の一つひとつに詩人・谷川俊太郎さんのことばを添えたビジュアルブック『まってて、まってて!』(小学館・1760円)が刊行された。国内を巡回中の「フランソワ・ポンポン展」に連動し、「子どもも読める絵本のようなものを」と企画された。

 じっくり味わってもらうため、作品説明ではなく、詩人のことばを添えた。シロクマの彫刻には「とおくにいるともだち、においでわかる」、ワシミミズクには「よるでもみえるよ、きみのかお」。編集者の加藤友佳子さんは「ことばによって世界が広がっていく感覚がある」と評する。

 本は蛇腹折りの作りで、立てて飾っても楽しい。加藤さんは「日々の暮らしの中で、小さな美術館のようにアートを味わってもらえたら」と話す。(川村貴大)=朝日新聞2021年10月16日掲載