こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界

『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社)より ©わかやまけん

 人気絵本シリーズ「こぐまちゃんえほん」(こぐま社)などで知られる絵本作家・わかやまけんさん初の大規模回顧展。絵本原画はもちろん、絵本の制作過程で刷られたリトグラフをはじめ、雑誌の表紙原画、関連資料など約230点で、その創作活動を振り返ります。

 なかでも必見は、「日本の子どもたちがはじめて出会う絵本」として作られた「こぐまちゃんえほん」シリーズのコーナー。テーマ選びから、絵の形や色、言葉まで、さまざまなこだわりが詰め込まれていることがわかります。特に、特別なインク6色を1色ずつ刷り重ね、試し刷りを繰り返して色を決定しているというのには驚かされるはずです。

 子どもと一緒に美術館に行くのが初めてという方は、こちらの動画もぜひチェックを! 美術館での約束ごとをこぐまちゃんと一緒に学びつつ、会場の様子も見られるので来館前の予習にピッタリです。

こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界
会期 :2022年7月2日(土)〜9月4日(日)
会場 :世田谷美術館
※混雑緩和のため、日時指定券(オンライン)を販売しています。

かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと

 「だるまちゃん」シリーズや『からすのパンやさん』などで知られる、絵本作家・かこさとしさん。2018年に92歳でこの世を去るまでに600冊を超える作品を残しました。楽しさの中に学びや発見があるかこ作品に魅了された人は多いのではないでしょうか。

 本展には、自画像などの油彩画やセツルメント活動(戦前に始まったボランティア活動)の一環で制作した紙芝居など絵本づくりに取り組む以前の作品から、絵本作家として活躍した初期から晩年までの代表作まで、貴重な作品や資料約150点が並びます。特に本展で初披露となる未完の大作「宇宙進化地球生命変遷放散総合図譜(通称:生命図譜)」(複製)は、圧巻の一言。かこさんが絵本を通して何を未来に伝えていきたかったのか、その思いを感じてみてください。

 展示の最後には、『からすのパンやさん』のフォトスポットも出現。からすの親子やさまざまなパンと一緒に記念写真を撮るのをお忘れなく! 小学生と未就学児は入館無料というのもうれしいポイントです。

かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと
会期 :2022年7月16日(土)〜9月4日(日)
休館日:7月26日(火)
会場 :Bunkamura ザ・ミュージアム
※会期中のすべての土日祝および8月29日(月)〜9月4日(日)は一部オンラインによる入場日時予約が必要です。

「クマのプーさん」展

E. H. シェパード『絵本 クマのプーさん』原画 1965 年 E. H. Shepard, Illustration for The Pooh Story Book by A. A. Milne. Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1965 E. P. Dutton & Co., Inc.

 「クマのプーさん」シリーズに詩集があったことをご存知ですか? 同シリーズは『クリストファー・ロビンのうた』と『クマのプーさんとぼく』の2冊の詩集、そして最もよく知られている『クマのプーさん』と『プー横丁にたった家』の 2 冊の物語から成っています。

 本展は、そんな知っているようで意外と知らない「クマのプーさん」の世界が堪能できる展覧会。挿絵画家E. H. シェパードが米国の出版社・ダットン社のために1950〜60 年代に描いた貴重な原画約 100 点と作家の A. A.ミルンのことばとで辿ります。プーさんが世界中で愛され続ける秘密に迫るコーナーも。物語の舞台である「百町森(100エーカーの森)」をイメージした会場で、クリストファー・ロビンやプーと仲間たちが過ごした世界をぜひ体感してみてください。

 階上にある屋内広場「PLAY! PARK」(別料金)では、「ハチミツがいっぱい」「風船をはこぼう」「おともだちをつくろう」「楽しい雨の日」といった、プーさんの物語にちなんだ遊びも楽しめます。

「クマのプーさん」展
会期 :2022年7月16日(土)〜10月2日(日) ※会期中無休
会場 :PLAY! MUSEUM
※混雑緩和のため、事前予約の日時指定制(1時間ごと)。