「殺せば泣き声が聞こえなくなる」
31歳の母親は、そこまで追い詰められていました。

長岡市の住宅で、去年6月に生後3か月の長女を殺害したとして長岡市職員の母親が殺人の罪に問われている裁判の初公判が開かれ、母親は起訴内容を認めました。
執行猶予を付けるべきかどうかが裁判の争点となりそうです。

長岡市職員の伊藤法子被告(31)は去年6月に長岡市の自宅で、2階の階段の吹き抜け部分から、生後3か月の長女を3回落として殺害した罪に問われています。
13日の初公判で、伊藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で、伊藤被告が長女を出産して1か月ほどで不眠などの産後うつの症状に悩み始め「殺せば泣き声が聞こえなくなる」と考えて、殺意をもって長女を落としたと主張しました。
また事件の前の月には、夫や夫の母親に対して伊藤被告が「消えてなくなりたい。家族みんなで死のう。どうしたらいいかわからない」と漏らし、自殺願望や家事・育児の悩みを訴えていたと明らかにしました。

一方で弁護側は、伊藤被告は事件当時には3歳の長男もいて育児に追われていたほか、重い産後うつの診断を受けていてパニック状態で犯行に及んでしまったと主張。
自分なりにSOSも出していたとして、執行猶予付きの判決が妥当だと訴えました。

また、伊藤被告の精神鑑定にあたった医師も証言台に立ち、「被告は犯行時には重いうつの状態にあり、娘を泣き止ませる一つの手段として殺意を抱き衝動的に行動した」と話しました。

伊藤被告への判決は19日に言い渡される予定です。