10月21日、大手宅配ピザチェーンの「ドミノ・ピザ」が〈デリバリーでLサイズピザを買うとMサイズピザが2枚無料!〉キャンペーンを再開することを発表した。同キャンペーンの実施はこれで3回目となる。

 キャンペーンの再開にあたり、第1回の時に招いた大混乱に対し「十分なご満足とともにお届けすることが出来なかったと猛省しております。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪、新たなる意気込みを表明したドミノ・ピザ。大手宅配チェーンで一体何が起きていたのか。従業員の過酷な実態を報じた「 週刊文春 」の記事を再公開する。(初出:「週刊文春 電子版」オリジナル 2022年6月28日 年齢・肩書き等は公開時のまま)

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 6月23日から〈デリバリーでLサイズピザを買うとMサイズピザが2枚無料!〉という内容のキャンペーンを展開している大手宅配チェーン「ドミノ・ピザ」。このキャンペーンの“ハック術”がTwitterで大きな話題となって注文が殺到し、現場が大混乱に陥っていることが「 週刊文春 」の取材でわかった。

 ドミノ・ピザは米国発祥。1985年に“日本初の宅配ピザ”として上陸して以降、長年にわたり日本人に親しまれてきた。店舗数900を超える名実ともに業界ナンバー1の宅配ピザの最大手だ。

 そんなドミノ・ピザで始まった“激安キャンペーン”に対し、全国の従業員たちから悲鳴が上がっている。


 

 きっかけは、キャンペーン初日の午後にあるインフルエンサーが投稿したツイートだった。

〈最安のプレーンピザL2000を頼めば、例えば1枚2390円のピザ2枚が無料になって、一気に約70%offでピザ3枚が2000円になる〉

 このツイートのリツイート数は6・6万、いいね数は26・6万にのぼった(6月27日時点)。多くの消費者が最近の物価高騰に苦しんでいることもあり、全国のドミノ・ピザに注文が殺到する事態となった。

 東京都内の店舗でデリバリーを担当するアルバイトのAさんが語る。

「23日の夕方ごろから、最初のLをプレーンにするという“裏技”を使った注文が殺到し始めました。キャンペーンを行うという事前通達は、Workplaceという従業員用SNSに小さく記載されていただけ。当然、配達の人員も食材の確保もしていなかった。そんな中で注文が爆増したのです」

 SNS経由で火が付いた“ハック術”は瞬く間に波及し、全国のドミノ・ピザに注文が殺到。現場は大混乱に陥ったという。Workplaceには、全国の従業員たちから窮状を訴える書き込みが無数になされた。