〈あらすじ〉

1990年、モスクワ。露店で店番をしていた大学生のアナ(サッシャ・ルス)は、パリのモデル事務所にスカウトされ、すぐに売れっ子となる。事務所を経営するオレグとの交際が始まり、華やかな日々を過ごしていたある日、自身が武器商人だと告げたオレグを、アナは躊躇なく射殺する。実は、アナの正体はソ連の諜報機関のKGBが造り上げた殺し屋で、オレグの殺害が最初のミッションだったのだ。上官のオルガ(ヘレン・ミレン)の指示の下、次々と国家の邪魔者を消していき、アナは一流の殺し屋へと成長する。ところが、CIAの罠に嵌められるという痛恨のミスを犯してしまい、捜査官のレナード(キリアン・マーフィ)から「死か、協力か」の二択を迫られる。

〈解説〉

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』に続く、リュック・ベッソン監督作。ロシアのスーパーモデルが、自由を求めて闘うヒロインを演じるアクション映画。119分。

中野翠(コラムニスト)

★★★☆☆KGBとCIAの暗闘という話も衣裳も、H・ミレンとC・マーフィの演技も楽しめるが、主演女優がキレイでも魅力薄。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆L・ベッソン十八番の、ケレン味たっぷりでお約束満載の劇画。『ニキータ』ほど凝ってはいないが、主演女優はよく動く。

斎藤綾子(作家)

★★★★☆無表情の殺戮者アナが少女の表情になる瞬間を見落とすべからず。不幸な結末しかないはずなのに裏切られて楽しめた。

森直人(映画評論家)

★★★☆☆上等とは言い難いが、監督の欲望に忠実な映画は気持ちがいい。ランウェイと活劇を繋ぐヒロインの美麗な奮闘に拍手。

洞口依子(女優)

★★★☆☆水飲み鳥の様に熱機関が働くも『アトミック・ブロンド』以上のヒロイン像に及ばず。タイムジャンプ多用の脚本も難。


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INFORMATION

「ANNA/アナ」(仏、米)
※公開延期。今後の予定は公式サイトでご確認ください。
https://anna-movie.com/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年5月21日号)