今の深キョンを誰が予想できたか

 Instagramは現在(2020年9月17日)、約370万人ものフォロワーを抱えており、勢いに乗っている彼女は今年5月にも最新写真集『 Brand new me 』を発売。こちらでもさまざまなビキニ姿を披露している。

 普通に考えれば、長年第一線で活躍を続ける30代女優が、露出度の高いビキニ姿満載の写真集を出したり、タダで見られるInstagramでビキニ写真をアップする必要はないと思うはず。だが “カッコかわいい大人キャラ”に変わろうとしていた深田恭子には、ブランディングとして必要だったのだろう。

 一時期ムチムチしており人気も低調気味だった彼女が、30代になってから引き締まった美ボディを手に入れるため、トレーニングや食事制限などを徹底していたことは想像に難くない。ストイックな努力をしてきたストーリーが垣間見え、同性から賞賛や共感を多く集めたのではないだろうか。

 またビキニ写真を公開していくことで気さくさが演出でき、お高くとまった女優という印象を払拭できるし、「なんでもやります!」という覚悟や気概も感じられ、好印象なはず。それだけ深田恭子がこのキャラ変に賭けた意気込みを感じられる。

 深田恭子は『ダメな私に恋してください』(TBS系/2016年)、『初めて恋をした日に読む話』(TBS系/2019年)など、近年の恋愛ドラマでも主演に抜擢されることが多い。しかも両作で彼女が演じた役柄には、恋愛経験が乏しい30代女子という共通点がある。酸いも甘いも噛み分けた大人の恋愛ものならともかく、ここまで奥手でピュアな恋愛ものの主役を張れる30代女優は、今、深田恭子ぐらいしかいないんじゃないだろうか。

 “エンコー・コギャル”という早熟かつ擦れた役どころでブレイクした若手女優が、20年以上経った30代になってから、恋愛ベタな奥手女子を演じる第一人者になっていると、誰が予想できただろう。それもこれも見事に2度のキャラ変に成功した深田恭子のブランディング力の賜物に違いない。

(堺屋 大地)