採点に不満を感じることは?

――次の最大の目標になる『M-1』の決勝は、テレビの視聴者に向けてわかりやすくしつつ、審査員の芸人たちの肥えた目線もあるわけで、難しさはありますか。

畠中 『M-1』だと、予選の1回戦から3回戦まではお笑いの好きなお客さんが見に来てる感じはします。でも準々決勝から空気が変わって、3回戦でウケたことがウケないなっていうことが出てくるんです。なので決勝に行くのは、お笑い好きのお客さんも、あまりお笑いを見ないお客さんも笑わせてきたコンビだけになるんです。

――たとえば『M-1』にしても、結果がでるじゃないですか。気になるのは、その結果って、自分たちも「これは優勝した」とか「たしかに5位で仕方ないな」とか納得するものなんですか?

畠中 スポーツの採点競技でも、1位をとれなかった人が文句いうことってあんまりないじゃないですか。『M-1』の舞台もそれに近くて、この点数は違うってことにはあんまりならないですね。

伊藤 ネタが終わった瞬間はわからないです。めちゃくちゃ「いった!」と思ってるから。でも終わって冷静になると、2019年の7位も2020年の5位も順当だし、やっぱり優勝した人とは違うなという思いが出てくるというか。2019年は、終わった瞬間ですら「いった」とも思えなかったですけどね(笑)。

畠中 あのときはミルクボーイさんがいたからね。

伊藤 あれもね、皆さんが「ミルクボーイの後なのによかった」って励ましてくださるんですよ。でも、正直その印象しかないじゃないですか。だから、誰の後でも順位は変わらなかったと思います。

畠中 ミルクボーイさんのウケた瞬間を見てるので。やっぱりあれは桁違いだったね。

伊藤 僕らはどう見ても普通でした。

――漫才をしてるとき、特に大会決勝戦の心理状態ってどんな感じなんですか?

畠中 決勝戦でも普通のライブでも、ウケると思ってた事がウケなかったら動揺してネタのテンポが上がったり飛ばしたり噛みまくったりしますね。その辺はまだまだです。