〈あらすじ〉

ロサンゼルスにある現金輸送専門の警備会社フォーティコ・セキュリティ社では、特殊な訓練を受けた凄腕の警備員たちが、日々の業務を遂行していた。ある日、新人のパトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)、通称“H”が警備員として採用される。彼の乗った現金輸送車(キャッシュトラック)が強盗に襲われると、Hは驚くほど高い戦闘スキルを発揮し、強盗たちを皆殺しにする。仲間と現金を守り切ったHは会社で一躍ヒーローとなるが、彼を警戒する者もいた。そんな中、全米で最も現金が動く“ブラックフライデー”に、フォーティコ社に集まる1億8000万ドルを強奪する計画が進行していた。

〈解説〉

『ジェントルメン』に続くガイ・リッチー脚本・監督作。謎の男と大金強奪計画が絡み合うクライム・アクション。119分。

中野翠(コラムニスト)

★★★★☆ごつい地味顔のJ・ステイサムだが、さすが、この監督はかっこよく見せる。それでも血みどろ。頭脳戦のほうが好み。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★☆普段は小技が鼻につく監督だが、今回は妙にマカロニウェスタン風味。J・ステイサムの暗鬱さが悪霊を呼び出している。

斎藤綾子(作家)

★★★★☆仰天するほど容赦なく強奪犯たちを殺していくH。仲間割れする場面も怖いが、Hの納得の仕事ぶりは痛快に楽しめた。

森直人(映画評論家)

★★★★☆ステイサムの特異なキャラ造形が光り、04年のオリジナルとは別物に。近年のガイ・リッチー作品では最も強度を感じた。

洞口依子(女優)

★★☆☆☆マイケル・マンやリーアム兄さん張りのスリリングでキレのあるカーアクションをやりたかった? 真逆のPV的軽さ。


©2021 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

『キャッシュトラック』(米、英)
10月8日(金)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
https://cashtruck-movie.jp/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年10月14日号)