きょう11月21日は、HKT48などで活躍するアイドル指原莉乃の25歳の誕生日だ。1992(平成4)年大分県生まれ。少女時代はモーニング娘。の熱烈なファンで、一部では有名だったという。ちょうど10年前の2007年にAKB48の5期生オーディションに合格して研究生となり、翌年正規メンバーに昇格、やがて「へたれキャラ」として注目されるようになる。

 転機となったのは2012年。『週刊文春』で過去の恋愛が報じられたのを受け、AKB48の総合プロデューサーの秋元康からラジオの生放送で、結成まもない福岡の姉妹グループHKT48への移籍を告げられた。しかし移籍後の指原は、各メンバーの個性を前面に押し出しながら、HKT48をアピールする役割を担い、プロデューサーとしての才能を開花させる。翌13年4月には、HKT48劇場の支配人を兼任するようになった。

 2013年6月に開催されたAKB48グループの選抜総選挙では、前年1位の大島優子を抑え、過去最多の15万票超を得て初めてトップに立つ。この結果から、指原がAKB48のシングル表題曲で初めてセンターを務めた「恋するフォーチュンクッキー」は、そのダンスとともに大ヒットとなる。選抜総選挙ではこのあと、翌14年こそ渡辺麻友に譲ったとはいえ、最後の出馬と公言してのぞんだ今年まで3年連続で1位に輝いた。


今年の総選挙でも1位に輝いた

 HKT48の劇場支配人としては、コンサートのセットリスト(曲目)を決めたり一部演出を手がけたり、またシングル曲のメンバー選びに関しても積極的に意見を出している。そんなふうにグループ内で運営側と対等に渡り合う一方で、バラエティ番組などへの出演など、単独での仕事も数多くこなす。

 こうなると気になるのは、卒業の時期だ。一昨年の時点で「そろそろだろうな、というのはあります。でも、簡単に辞められる状況じゃないと思っています。(中略)いまは『AKBにとって』ということを考えてしまいます」と雑誌で語っていた(『AERA』2015年8月24日号)。AKB48グループにおける指原の役割はますます大きくなっている。今年2月には、瀬戸内地方7県を拠点に結成された姉妹グループSTU48の兼任となるとともに劇場支配人に任命。さらに、48グループ外でも、アイドルグループ「=LOVE(イコールラブ)」で本格的なプロデュース業に乗り出した。このほか、今夏行なわれた日本最大のアイドルイベントTOKYO IDOL FESTIVAL 2017ではチェアマンを務めるなど、いまやアイドル界を代表する立場といっても過言ではない。まだしばらくは48グループに残るとしても、シーン全体を牽引するため外部での仕事は増えていくことだろう。指原がどんなふうに仕掛けてくるのか、今後も目が離せない。


「=LOVE」のグループ名を発表する指原

(近藤 正高)