〈あらすじ〉

 ネバダ州の砂漠地帯にたたずむ小さな警察署に、ある夜、詐欺師のテディ(フランク・グリロ)が連行される。マフィアのボスに命を狙われているテディは、安全な場所を求め、女性警官のヴァレリー(アレクシス・ラウダー)に暴力を振るい、わざと逮捕されたのだった。

 留置場でホッとしたのも束の間、向かいの檻に収監された殺し屋のボブ(ジェラルド・バトラー)に殺されそうになるテディ。異変に気付いたヴァレリーのおかげで事なきを得るが、マフィアは次なる刺客、サイコパスの殺人鬼アンソニー(トビー・ハス)を送り込んでくる。アンソニーは警察官を次々と殺害。ヴァレリーも深手を負い、間一髪で留置場に避難する。そして生き抜くために究極の選択を迫られる。

〈解説〉

 曲者たちが命を賭けて戦うバイオレンスアクション。『コンティニュー』に続くジョー・カーナハンの脚本・監督作。107分。

中野翠(コラムニスト)

★★★☆☆獄中劇にしては、やたらと発砲するのがイヤだが、セリフが面白く喜劇味もあるのが救い。よくも悪くもゲーム的では?

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆ジャンクフードはたまに食べたいが、これは塩と脂肪が強すぎる。弾薬の量で勝負せず、もっと古風な味を出してほしい。

斎藤綾子(作家)

★★★★☆新人警官ヴァレリーのカッコイイこと! 誰がやられる? 誰をやる? こいつも悪人? 正義もへったくれもない面白さ。

森直人(映画評論家)

★★★☆☆密室的な空間の狭さがそのままアクションの窮屈さに。カーティス・メイフィールドの名曲を使っても官能性が伸びない。

洞口依子(女優)

★★★★☆エネルギッシュで70年代犯罪映画のB級娯楽感満載。悪と悪の捻れた畳み込みの上手さ。女警官役の今後の活躍に期待。


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(「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年7月28日号)