雅子さまと愛子さまが3週間も離ればなれに

 思い返せば、愛子さまが報道陣に対しても明るい笑顔を見せられるようになり、ご成長ぶりが感じられるようになったのは、2年前の夏休みにイギリスの名門私立・イートン校のサマースクールへ参加された頃からではないだろうか。

 愛子さまが車で羽田空港へ向けて出発されたときは、窓を開け、満面の笑みで何度も会釈されていて、イギリスへの短期留学を心待ちにされていたことがひしひしと伝わってきた。夏らしい短めの前髪がお似合いだった。3週間にわたる留学プログラムでは、ロンドン郊外に位置するイートン校敷地内の寮で、他の女子生徒とともに生活され、雅子さまと愛子さまが3週間もの長い間、離ればなれになるのは、おそらく初めてのことだった。

 現在は、愛子さまが大学に入学されてご自身の世界を広げていかれる時期と、雅子さまが皇后陛下としての務めを果たされるようになった時期がちょうど重なり、お二人とも前向きなご姿勢で学業や公務に臨まれるようになったのでは、と私は拝察している。

雅子さまは「お健やかにお務めを果たされますように」

 雅子さまは「立皇嗣の礼」で、17年ぶりに公式行事でおことばを述べられた。「立皇嗣宣明の儀」を終えられた秋篠宮ご夫妻のあいさつを受ける「朝見の儀」に臨まれ、ローブデコルテに勲章、ティアラという正装で「この度の御儀が滞りなく行われましたことを、喜ばしく思います。どうぞ、これからもお健やかにお務めを果たされますように」と述べられた雅子さま。その落ち着いたお声からは確かな自信が感じられた。

 政府は、皇族の減少に伴う公務の負担軽減策として、結婚後の女性皇族を特別職の国家公務員と位置づけ、皇室活動を支えてもらうような制度を創設する検討に入ったという。「皇女」という呼称を贈る案が有力なようだ。

 この新たな制度が創設されれば、愛子さまの今後にも大きく関わってくるだろう。愛子さまがご成年を迎えられるまであと1年。安定的な皇位継承についての検討がどれほど本格的に行われるのか。多くの国民が注目している。

(佐藤 あさ子/文藝春秋 digital)