皇宮警察は2月19日、京都護衛署長の柴山成一郎警視正(59)を減給6か月の懲戒処分とした。柴山警視正は同日付で依願退職。処分理由は、柴山警視正が結婚しているにもかかわらず、2人の女性と不適切な交際を行ったほか、このうち1人を赤坂御用地に必要な手続きを取らず出入りさせていたというものだった。

 この問題をスクープし、“第三の女性”の存在を報じた「週刊文春」2月18日号の記事を全文公開する。なお、日付、年齢、肩書は掲載時のまま。

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「謝らないといけないことがあるんだ」

 玄関先で土下座をすると、スーツ姿の中年男性は、涙ながらにこう懺悔を始めた。先週「週刊文春」で“重婚”トラブルを報じた皇宮警察幹部の柴山成一郎氏(59)だ。ただ土下座のお相手は、重婚トラブルの女性とはまた別だというから、何がどうなっているのやら……。

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 1985年に皇宮警察に入り、警備二課長などを経て昨年4月に京都護衛署長に就任した柴山氏。京都に赴任する直前に熟年再婚を果たし、新婚生活の真っ只中にいた。だが、柴山氏には秘密があった。それが先週報じた「事実婚状態の女性」A子さんだ。A子さんが転職先に提出する書類には身元保証人として柴山氏自ら「内縁」と書き、柴山氏が会議などで帰京するたびに彼が都内に持つマンションに一緒に泊まる。東京と京都で「二人の妻」と二重生活をしてきたのだ。

 柴山氏は赤坂護衛署副署長を務めていた17年2月には、A子さんと赤坂御用地でデート。散歩を楽しみ、ジョギング中の天皇(当時の皇太子)に遭遇するハプニングもあった。


赤坂御用地でA子さんが撮影した写真

 御用地デートの翌月、柴山氏は身内の不祥事に目を光らせる監察課長に昇進。同年末には京都護衛署の皇宮警部補が盗撮目的で護衛署の女性更衣室に侵入し、建造物侵入罪等で書類送検された。停職1カ月の処分が出たが、同警部補は依願退職。監察課長時代、厳しい姿勢から「カミソリ」と言われていた柴山氏は周囲に、「たとえ処分は軽くても、その後冷遇されるだけだから、去ってもらうんだ」と厳しい一面を見せ、「私が処分した人数にかけて、“柴山イレブン”なんて言われているんだ」と嘯いていた。それが今や自分が監察に聴取を受ける立場となってしまったのだ。

 皇宮警察関係者が呆れる。

「まさかあんなに女好きだとは知りませんでした。秒単位で定刻通りに行動する生真面目な人だったので意外です。特に赤坂御用地の内部にまで女性を招き入れていたことは相当問題視されています。目下、監察で連日聴取が行われているのですが、その中でA子さん以外にも別の女性がいたことが露見したのです」