富士フイルムに直撃。「御社の地下秘密工場についてですが……」

 まず、最初に富士フイルムに取材を申し入れた。電話で広報担当者に趣旨を説明したが、「自衛隊の北富士演習場にある御社の地下秘密工場」、「誘拐した子供たちからアドレノクロムを抽出」、「米軍のUFOが御社工場を攻撃して囚われていた子供達を救出」といった話をする間、相手の困惑が電話を介しても伝わってくるのが分かり、色々と辛かったのを覚えている。

 しかし、なんとか趣旨を理解してもらい、グループ会社でアドレノクロムの販売を行っている富士フイルム和光純薬より、書面と電話にて回答を得られた。以下はその質問と回答である。

――御社でのアドレノクロムの販売の有無、実際の製法、用途について。

「当社は、アドレノクロム(本製品)を製造していません。海外メーカーにて製造された本製品を試薬として輸入・販売しています。なお、本製品は、生体由来ではなく、化学合成によって製造されています」

「試薬とは、企業や大学などでの研究開発に用いられる薬品を指します。従って、本製品はお客様の研究内容に応じて使用されています」

「当社は、試薬では幅広いラインアップを有していますが、本製品は販売量が僅少であるため、販売終了を検討しています」

 ネット上の言説を完全に否定する回答となっている。また、サイトに掲載されたアドレノクロムの希望納入価格をして「富士フイルムは儲けている」という声も存在していたが、一般論として少量多品種で研究向けの試薬は高価である。そして、そもそもアドレノクロムは販売量が僅少であるため、販売終了を検討しているのだという。4月1日現在、サイト上でも1グラムといった大容量品の販売終了の告知が確認できる。

――アドレノクロムに若返り効果があるとの主張があるが、御社の見解は。

「当社は試薬の一つとして本製品を提供しているのみであり、当社の知り得る限りでは、若返り効果に言及した科学的な文献等はありません。また、当社としてもその効果を確認したことはありません」

――北富士演習場地下に地下工場を保有しているか。

「当社に、地下工場はありません。北富士演習場のある山梨県にも工場はありません。また、アドレノクロムの製造を行っていないため、アドレノクロムの工場もありません」

 そもそも、地下工場どころか山梨県に自社工場は存在しないという。前記の通り、取り扱いのアドレノクロムは海外メーカーの輸入品のため、工場も存在しない。