歳を重ねると、ダメ男に対して「幼いな」という気持ちに

――叶井さんとの再婚後、お子さんも生まれて恋愛市場から離脱したことで『だめんず・うぉ〜か〜』へのモチベーションを保つのは難しくなかったですか?

倉田 ダメ男へのみずみずしい怒り、みたいなものはなかなか持続できないですよね。最初の頃は自分自身への怒りでやっていました。「なんであんな男と! このバカが!」みたいに、他の女性から聞くだめんず話を自分の過去と重ねて合わせて怒っていたんです。

 でもだんだんとそういう怒りが薄れてきちゃったんですよね。あと歳を取ってきてだめんずが自分よりめちゃくちゃ若い子になってくると、腹だたしいというより「幼いな」とか、憐れみみたいな感情になってしまって。そもそも怒りのエネルギーが強いほうじゃなかったし、後半はちょっとつらかったですね。

――ライフスタイルの変化や年齢とともに恋愛が一番の関心事ではなくなってきた?

倉田 当事者意識が希薄になっていく感じですよね。わたしの持論なんですけど、「おばさん」ってどうして「おばさん」になるのかというと、他人からおばさん扱いされることで「自分っておばさんなんだ」という自覚が芽生えていくと思ってるんです。

 じゃあ「おばさん扱い」ってどんなものかと言えば、他人から性的な目で見られるかどうかじゃないかと。昔『だめんず』で取材したナンパ師が言ってた言葉なんだけど、「ナンパに引っかからない女は自分のことを机や椅子を見るのと同じ目で見る」と。

 それはおばさんにも同じことが言えて、例えば男の人と対峙した時、この人は私のことを「女」として見ているかどうかってなんとなくわかるじゃないですか。その数が減っていき、女として見られない機会が積み重なっていくことが「おばさん」を作っていくんじゃないかと思ってるんです。

 それはもしかすると寂しいことかもしれないけど、私でいえば「描く人」になることが目標の今は「おばさんでも仕方ないかな〜」という感じです。

――夫と10年ほどセックスレスだと他の取材で明かされています。

倉田 最近Twitterでつぶやこうと思って懐にそっとしまった話なんですけど、もっと女性は自慰行為をしたらいいと思ってるんですよ。私はムラムラするとアダルトサイトを見るんですけど、これほどアンチエイジングにいいものはないと思ってて。

 そんなことをつぶやこうとしていた時、入管改正法案への反対が正念場の時期で、ちょっとタイミング的にあれかなと思って引っ込めてしまったんですけども。性的に生きるのって楽しいから、いくつになっても手放すことないですよね。