「お母さん、ごめんなさい。言えなかった」小学生の娘が愛人男から性的虐待 母親は法廷で嗚咽を《大阪・少女強制性交》 から続く

 今年3月より大阪地方裁判所某支部で行われている刑事裁判。大阪府郊外の町で金属部品加工の工場を営むヤマモトシュウジ被告(50代・仮名)は、自身が経営する町工場の従業員で愛人だったA子さん(40代)の娘であるB子ちゃんに対して、「強制わいせつ」「強制性交」を犯した罪に問われている。

 検察は、B子ちゃんが小学3年生の頃から性暴力の被害に遭い、自殺を考えるほど追い込まれていたと指摘。だが、ヤマモト被告は逮捕当時から容疑を否認。B子ちゃんが訴えた性被害も「作り話だ」と供述しているという。

※この裁判では被告人名から被害者が特定される可能性があるため、被害者を保護する観点から「被告人名秘匿」の措置がとられています。本稿でも被害児童の特定を避けるため被告を匿名とすることにしました。


ヤマモトシュウジ被告

工場長は被害の相談に「やっぱりかと思いました」

 6月4日に開かれた5回目の公判では、ヤマモト被告が経営する町工場の工場長が証人として出廷した。工場長はB子ちゃんへの強制わいせつ事件が発覚した当初である2019年夏、母親のA子さんからヤマモト被告による娘への性暴力について相談され、警察に通報するよう進言した人物である。

 ヤマモト被告は証言台にたった工場長を厳しい目つきで睨んでいた。検察官が質問を開始する。

「被告人はどのような経営者でしたか?」(検察官)

「自己中心的な人」(工場長)

「どういった点が?」(検察官)

「異議あり!! 関連性がない質問です。(工場長の出廷の)主旨は母親から聞き取ったことの立証です」(被告弁護人)

「異議を認めます」(裁判官)

「母親から電話で被害を相談された時、どう思いましたか?」(検察官)

「やっぱりかと思いました」(工場長)

「なぜ?」(検察官)

「歴代の事務員が同じ目にあっていたからです」(工場長)

「異議あり!! 悪性格の立証です。歴代事務員は関連ないと、証拠排除している」(被告弁護人)

 女性検察官の質問に対し、たびたび異議を唱える被告弁護人。工場長はその後、A子さんに相談を受けた時、どんなことをアドバイスしたかなどについて証言した。