世界的な会計事務所のグループで、事業再生などを手掛けるコンサルティング会社「デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー」(DTFA)。同社は電通などに代わり、中小企業庁から持続化給付金の審査等事務事業を約430億円で委託されている。その社内が騒然となったのは、6月18日のことだった。

「グローバルリストラクチャリングアドバイザリー部門を中心に、オンラインミーティングが開かれました。すると、幹部から突然『重要なお知らせがあります』と、5月下旬に30代の女性マネージャー・Aさんが亡くなっていたことを告げられたのです」(社員)

 大手外食チェーンで勤務しながら私立大学のMBA講座に通っていたAさんは、4年前の秋にDTFAに転職。昨年7月には、マネージャー職に相当するバイスプレジデントに昇格した。


デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーのHP

 別の社員が振り返る。

「ほんわかした印象ですが、真面目で働き詰めだった。昨夏から地方にある企業の事業再建を1人で担当していたが、その後体調を崩してしばらく休んでいました。それでも今年に入り復帰後は『もう少し頑張りたい』と愚痴は一切言わなかった」

 ところが――。5月下旬に連絡がつかなくなり、母親がAさんの自宅を訪れると、亡くなっていた。