「週刊文春」編集部は、8月26日、横浜市より「週刊文春」8月26日発売号の「 菅『側近』横浜カジノIR業者から違法接待 」について、「事実と異なる不適切な記事内容」であり、「強く抗議し訂正」を求める文書を受け取りました。

 本件記事は、横浜市副市長であるIRを担当する平原敏英氏が、カジノIR構想への参入を狙う業者から、たびたび高級料亭で接待を受け、情報を提供していた事実を、接待の詳細な記録、領収書、その場で平原氏が渡したペーパーなどの物的証拠に基づいて報じたものです。また、この接待には、菅義偉首相と関係の深い後援者が同席していました。

 横浜市の抗議文書は、平原副市長の主張に基づいて、本件記事が事実ではないと断定しています。しかし、小誌が横浜市報道担当部長に確認したところ、横浜市は平原副市長に30分程度聴取したに過ぎないとのことです。一例をあげれば、平原氏は接待の代金を支払ったと主張していますが、支払いを裏付ける証拠、またその金額が適正だったのか、などの根拠を何ら示していません。それにもかかわらず、平原副市長の主張を「事実」と認定し、小誌に抗議・訂正を求める横浜市の姿勢には、横浜市ぐるみで疑惑を隠蔽しようとしているのではないか、との疑念を持たざるをえません。

 カジノIR構想を巡っては、国会議員が逮捕されるなど、さまざまな利権の存在が指摘されています。担当する公務員には、高度な廉潔性と説明責任が求められることは言うまでもありません。本件記事は極めて公共性、公益性の高いものであり、横浜市の訂正の要求に応じることはできません。

「週刊文春」編集部

(「週刊文春」編集部/週刊文春)