「ハナコ」の冠番組担当が“悲劇”の始まり

 柏田さんに転機が訪れたのは昨年2月。会社の組織改革によって子会社への出向が命じられ、番組制作を担うディレクターに転身したのだ。母親が振り返る。

「担当した制作の仕事が嫌いということでは、もちろんなかった。ただ、報道への思いは強く、3年前に起きた西日本豪雨の取材に並々ならぬ情熱を抱いていました。子会社に出向後も、『被災地のその後を取材して、番組を作りたい』と希望を語っていましたから」

 そして今年3月から、18年のキングオブコントで優勝して一気にブレイクしたお笑いトリオ「ハナコ」の冠番組『ハナコのBuzzリサーチ』を担当することに。「それが悲劇の始まりでした」と前出のOHK関係者が明かす。

「実は番組の女性ディレクターが、演出を務める上司のX氏から暴言を受けるなどして心を病み、担当を離れたのです。代わりに来たのが柏田さんでしたが、今度は彼がX氏の“標的”になってしまった」(同前)

「なめてんのか」「殺すぞ」などと罵倒

 当初は冗談めかして「Xさんにはついていけないっすわ」と周囲にこぼしていたという柏田さん。だが、次第に追い詰められていく。

「現場を束ねるX氏はロケなどで出先にいることが多く、仕事の指示は基本LINEか電話。柏田さんには休日や深夜を問わず、ひっきりなしに連絡が来ていました。その度に何度も台本の書き直しを命じられたり、取材の音声起こしをさせられたりしていた」(同前)

 柏田さんがミスをすると、X氏は「なめてんのか」「殺すぞ」などと罵倒し、さらに「ここ(岡山)にはまともな奴がいねえのかよ」と吐き捨てていたという。

 このX氏はどんな人物か。

「関西出身で40代前半。元々東京の大手制作会社の社員で、『どっちの料理ショー』など人気番組のディレクターをしていた。奥さんが岡山出身だったので、こちらに転職してきたと聞きました。今は子会社の制作会社から、OHK本体に逆出向しています」(同前)