「一言で申しますと、単純ということになると思います。どちらかと言えば、鈍い方かもしれません」。2017年9月、秋篠宮家の長女である眞子さまと臨んだ婚約内定会見で、小室圭さんは自身の性格を問われ、こう説明した。その自己分析通り、借金問題への「鈍い対応」により約4年にわたり停滞した結婚は、とうとう10月26日に婚姻届が提出される運びとなった。

 ご結婚の日程が発表された10月1日の宮内庁の会見では、眞子さまが、ご自身や小室圭さんへの誹謗中傷を感じ、複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されていたことも明らかになった。眞子さまの病状を診断した秋山剛・元NTT東日本関東病院精神神経科部長は「2018〜19年ごろから、誹謗中傷を正すことが難しく、状況を変えることが困難という無力さや、自分たちの人間としての尊厳が踏みにじられ、結婚後に平穏で幸福な生活を送りたいという願いが不可能となる恐怖を感じるようになった」と会見で説明した。

 だが、“駆け落ち婚”とも称される強行突破が、始まったばかりの令和皇室と国民との関係に大きなしこりを残す恐れがある。秋山医師によると、眞子さまのご病状は、公的な活動や結婚準備に支障はなく、「誹謗中傷と感じられる出来事がなくなれば、改善が進むと考えられる」という。眞子さまの思いに配慮する必要はあるが、皇族女性のご結婚が国民にとって重要な関心事であることは間違いない。これまでの問題点や今後の課題を整理したい。


婚約内定記者会見当日、皇居へ向かわれる眞子さま ©️JMPA

お二人の30歳の節目と小室さんの就職

 まず、このタイミングで事態が動いた要因は主に2つある。1つは、眞子さまと小室さんが、いずれも30歳の節目を10月に迎えられることだ。眞子さまは23日、小室さんは5日が誕生日。宮内庁関係者によれば、眞子さまは30歳までに結婚したいとの気持ちを持たれていたため、入籍日が誕生日3日後の26日となったことは、手続き面などで事情があった可能性もある。

 もう1つは、ニューヨークの法律事務所への小室さんの就職が決まったことだ。宮内庁OBは「自力で生活できる経済力にめどがついたことで、好機と捉えたのだろう。また、世論を気にしてこれ以上先延ばしにしても、事態は打開できないと判断したのではないか」と話す。

 眞子さまは法律家になるため米国で修行していた小室さんに3年以上直接会われておらず、婚約内定会見からは4年が経過している。だが、その「4年待ち」のご苦労を勘案しても、多くの国民は、借金をめぐる小室家の問題に関して胸に落ちる説明・決着がない中でのご結婚に疑問を感じているだろう。