「杜撰な安全管理をしていた桂田社長の責任は大きい」

 同社は翌6月にも、現在行方不明となっている豊田徳幸船長が浅瀬で座礁事故を起こした。2度の事故を受け、7月5日と27日の2日間、国交省北海道運輸局の職員の立ちあいの下で船体の検査が行われた。

「修理箇所を確認して検査は合格しています。船体全体を確認して問題なかったと聞いております」(国土交通省担当者)

 だが――。事故当日まで豊田船長と連絡をとりあっていたAさんは、事故の前、船体の傷について聞くと、こう返されたという。

「いや、実は去年の5月にできた傷が直っていない。色を塗っただけ。あのケチ社長が直すわけないじゃん。社長が(船を)海におろせっていうからしょうがない」

 Aさんが語る。

「傷と事故との因果関係は分かりませんが、豊田船長が船体に不安を抱えたまま出航していったのは事実。さらに彼は『パソコンに保存してあった船首の傷の写真データも消されてしまって見られなくなった』と嘆いていました。こんな杜撰な安全管理をしていた桂田社長の責任は大きいと思う」