捜査本部の設置

 福岡県警は所轄の西警察署に『「福岡市西区能古島において発覚した女性死体遺棄事件」捜査本部』を設置。刑事部長以下65名での捜査体制が組まれている。

 翌16日にはすでに、発見された遺体の身元がA子さんであると判明。彼女の自宅住所が福岡市博多区であるため、所轄の博多警察署と西警察署の合同捜査本部が設置され、前記の事件名は同じであるが、それに続く『捜査本部』が『合同捜査本部』へと改称され、博多署に設置された。

 A子さんは同月5日の午後7時頃、福岡県筑紫野市にある勤務先を退社して以降、行方がわからなくなっていた。そのことから捜索願が出されており、同時に彼女の自宅への家宅捜索も行われていた。それが迅速な身元判明に繋がったのである。

ゴルフコンペの集合場所に姿を現さず

 A子さんの同僚は説明する。

「A子さんは翌日の6日に、同じ会社の社員や取引先とのゴルフコンペに参加する予定でした。彼女は新入社員時代のトレーナー(指導社員)だったBさんと一緒に回ることになっていましたが、集合場所に姿を見せず、電話にも出ないため、彼が自宅アパートを訪ねています。しかし、玄関が施錠されていて返事もないため、Bさんは遅れてコンペに参加し、後ろの組でプレーしていました」

 コンペ後にもA子さんとは連絡がつかず、彼女の家族がまず6日に警察に問い合わせを行い、その日から警察はA子さんの行方を捜していた。続いて会社の同僚が、7日の朝に福岡県警博多署に行方不明であることを届け出るなどしたことで、A子さんの自宅アパートなどへの捜査が始まっていた。当時、私の取材に前出のX記者は明かしている。

「風呂場の扉ガラスとベランダの窓ガラスの一部が割れていたことを除けば、室内は目立って荒らされておらず、現金やクレジットカードなどの金品が盗まれた形跡はなかったそうです。また、彼女の通勤用のマイカーは駐車場に残されており、車の鍵や現金入りの財布、仕事用の携帯は室内に残されていて、私用の携帯だけがなくなっていました。遺体がA子さんだと判明後も、彼女が住むアパートの室内には鑑識が入っていますが、とくに血痕や尿の付着は確認されていません」

 じつは彼女のアパート室内の状況について、この当時はメディアに洩れていない情報があるのだが、それについては改めて記す。